タランティーノ監督「日本はタラちゃんズホーム!」圧巻のマイクパフォーマンスも
2013年2月13日 19:49
[映画.com ニュース]来日中のクエンティン・タランティーノ監督が2月13日、東京・新宿ピカデリーで行われた最新作「ジャンゴ 繋がれざる者」のプレミア上映会に出席した。客席通路を走りながら「ハロー、トウキョウ! タランティーノがキターー!!」と絶叫し、ステージに参上すると「この20年間で日本には何度も来ている。(日本は)タラちゃんズホーム!」と親日家ぶりをアピール。イベント終盤には「おまえら、俺の映画が見たいのか!? だったら見やがれ!!」とマイクを叩きつける圧巻のマイクパフォーマンスを披露し、嵐のように会場を後にした。
タランティーノ初の西部劇となった本作は、1859年のアメリカ南部ミズーリ州を舞台に、賞金稼ぎのキング・シュルツと出会った主人公のジャンゴが、生き別れた妻を取り戻すため、悪徳農園オーナーに生死をかけた戦いを挑む。タランティーノ作品史上最大の全米ヒットを記録し、第85回アカデミー賞では作品賞、助演男優賞(クリストフ・ワルツ)、脚本賞、撮影賞、音響編集賞の5部門にノミネート。「今は爪をかみながら、受賞結果を待っているよ」と落ち着かない様子だ。
脚本も手がけた本作の構想がひらめいたのは、前作「イングロリアス・バスターズ」の来日キャンペーン中だったといい、「日本は西部劇のサウンドトラックの宝庫。20数枚買って、ホテルで聞いていたら、ふとこの映画の冒頭シーンが浮かんだんだ。実際のシーンも、それと寸分変わらない。ノートもなかったから、ホテルの便せんにメモ書きしたんだ」と述懐した。
バレンタインを翌日に控えるなか、会場にはチョコレート弾を仕掛けたキャノン砲6台が用意され、タランティーノ監督の号令とともに客席にチョコレートを発射。「思い出に残るバレンタインは小学3年生の頃。当時はカードを贈りあう習慣があって、俺は好きな子のためにカードを買ったんだ。そしたら、その子が俺のためにカードを買っていてくれた」とかわいらしい少年時代のエピソードを披露していた。
「ジャンゴ 繋がれざる者」は3月1日から全国で公開。