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橋本愛、撮影中に自己嫌悪「米粒みたいな私、きっとイヤな女優だと…」

2013年1月26日 16:23

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撮影時を振り返った橋本愛
撮影時を振り返った橋本愛

[映画.com ニュース] 女優の橋本愛が1月26日、東京・新宿ピカデリーで行われた主演作「さよならドビュッシー」の初日舞台挨拶に、共演した現役ピアニストの清塚信也、俳優のミッキー・カーチス、主題歌を歌う泉沙世子利重剛監督とともに登壇した。撮影は昨年8月に行われ、橋本は心に深い傷を負いながら、ピアニストになる夢を追うヒロインという難役に取り組み「撮影中、結構ボロボロな人間性だったんですよ……。もし私がスタッフさんならきっと『こんな女優、イヤだ』と思ったはず。でもどうしても自分のことが好きになれなくて」と自己嫌悪に陥った現場を振り返った。

現場での橋本について、清塚は「ピアノを指導させてもらったときは、10回のうち1、2回はキラッと笑顔を見せてくれました。でもすぐにロシアの冬みたいに(笑)、スーッとクールになって。おかげで僕のM的な一面が開発された」と笑いを誘った。利重監督も「心身ともに試練と向き合う難しい役。役柄を生きる上に、ピアノの演奏もあり大変だったはず。映画の完成を喜んでくれたので、こちらも光栄」と橋本の苦悩に理解を示した。

そんな周囲の言葉に対し、橋本は「本当は監督の怒った顔をもっと見たいという欲求も。それでも監督はずっと笑顔で、米粒みたいな私を見守ってくださった。自分が出演した映画を見て、涙が出たのは初めて」と感謝しきりだった。

第8回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞した中山七里氏の推理小説を映画化。火事で愛する祖父(カーチス)と同い年のいとこを失ったヒロイン・香月遥(橋本)は、自身も心と体に大きな傷を抱えながら、ピアニストを目指しレッスンに励む。そんな彼女が24億円にのぼる祖父の遺産相続に巻き込まれ、周囲では不審な事件が続発。ピアノ指導者の音大生(清塚)とともに真相を突き止めることに……。俳優としてもさまざまな作品で活躍する利重監督にとっては、ベルリン国際映画祭に出品された「クロエ」(2001)以来の長編映画。同日、全国120スクリーンで封切られた。

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