新興宗教にのめり込む元兵士の心理を描いた注目作「ザ・マスター」特報公開
2013年1月8日 13:00

[映画.com ニュース] 「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」から5年、ポール・トーマス・アンダーソン監督の最新作「ザ・マスター」の特報動画がこのほど公開された。
1950年代のアメリカを舞台に、独自の信仰を持つ新興宗教団体のカリスマ教祖(マスター)との出会いを通して、心に傷を負った復員兵士が教団にのめり込んでいく姿を描いた本作は、第69回べネチア国際映画祭で銀獅子賞、優秀男優賞(ホアキン・フェニックス&フィリップ・シーモア・ホフマンのダブル受賞)、国際批評家連盟賞と4冠に輝き、米国の賞レースでの多数ノミネートをはじめアカデミー賞作品賞候補としても有力視されている。
アンダーソン監督は「いろいろなものから影響を受けたよ。スタインベックの小説や、当時のヒッチコックなどの映画、ドキュメンタリーや写真集。そこにちょっとだけ、ドリーミングな雰囲気を加えた」と本作製作にあたり、インスパイアされたものを明かしている。
このほど公開された特報動画は、ショパンのエチュード「別れの曲」をジャズ調に歌い上げた「No Other Love」をバックに、第2次世界大戦後の混沌としたアメリカで、人生の目的を失った元兵士と教祖が繰り広げる濃密な魂のストーリーを垣間見ることができる、重厚な仕上がりとなっている。
「ザ・マスター」は3月22日公開。
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