阿部寛、豪華女優陣に感銘「台本しのぐ芝居している」
2013年1月8日 19:54

[映画.com ニュース]俳優の阿部寛が1月8日、東京・新宿のパークハイアット東京で行われた主演最新作「つやのよる ある愛に関わった、女たちの物語」の完成会見に共演する小泉今日子、野波麻帆、風吹ジュン、忽那汐里、メガホンをとる行定勲監督、原作者の井上荒野氏とともに出席。世代を超えた豪華女優陣に囲まれ「うれしいですね」とはにかみ、「皆さんが惜しげもなく、台本をしのぐ芝居をしている。そこまで見せていいのかと爽快な気分になった」と感銘を受けていた。
映画は総勢22人の男女が恋愛群像劇を織りなす大人のラブストーリー。奔放な妻・艶(つや)に翻ろうされながら、愛を貫く主人公・松生春二(阿部)は、妻の危篤をきっかけに、艶がかつて関係を持った男たちに病状を伝えようと思いつく。
小泉ら女優陣は、夫や恋人がかつて関係をもった艶という女性の存在に困惑しながら、それぞれの“愛”を追い求める女性たちを演じ「日本にはあまりない、大人の恋愛アンサンブル」(小泉)、「男女のかわいさとおかしさが詰まったすてきな作品」(野波)、「ふだんとは違った役者さんの顔が見られる。特に阿部さんの(体の)絞り方がすばらしい」(風吹)、「大先輩が集う作品にたずさわれるのはうれしいこと」(忽那)と思い思いに作品をアピールしていた。
行定監督は「自分がいかに女性のことをわかっていないか、改めて勉強になった。(女性の)登場人物の心理や精神状態、表情はすべて女優さんに任せたので、女性がもつ怖い部分や美しい部分を見ました」と述懐。豪華キャストをまとめあげ「愛とはあいまいゆえ、表現の可能性がある。それを描く上でこの顔ぶれが絶対必要だった」と誇らしげに語っていた。
完成会見後、新宿バルト9で行われた舞台挨拶には、松生の前妻を演じる大竹しのぶが合流し、「離婚した夫を思い続けるという、自分とはかけ離れた女性(笑)。映画を通して、“思う”だけで人は幸せになれるんだと感じた」。本作の撮影を前に、阿部とは蜷川幸雄演出のシェイクスピア舞台「シンベリン」で共演しており、「舞台ではとても格好良かった阿部ちゃんが、1週間後にはモソ~っと暗い男になっていて……。現場で『阿部ちゃん、どこお?』と思わず探してしまったほど」とこん身の役作りを絶賛していた。
「つやのよる ある愛に関わった、女たちの物語」は、1月26日から全国で公開。
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