「ダイ・ハード」最新作公開記念 ジョン・マクレーン刑事の傑作ボヤキ集
2013年1月5日 11:00
[映画.com ニュース] ブルース・ウィリス主演の人気アクションシリーズ最新作「ダイ・ハード ラスト・デイ」が、2月14日に全国で封切られる。6年ぶりとなる第5弾の公開を記念し、映画.comはウィリス扮する“世界で最もツイていない”主人公のジョン・マクレーン刑事が、これまでのシリーズで展開してきた傑作ともいえるボヤキの数々を集めた。
ジョン・ムーア監督(「エネミー・ライン」)がメガホンをとった最新作は、シリーズ初の海外となるロシア・モスクワを舞台に、ジョンと疎遠になっていた息子ジャックの親子が大暴れする。銃撃戦や爆破シーンはもちろん、78日かけて撮影したカースタントなど、スケールアップしたアクションシーンが見どころだ。
過去4作を振返ってみると、平穏を望んでいるのにもかかわらず、トラブルの方からマクレーンににじり寄ってきていることが見て取れる。だからこそ、人間味あふれるマクレーンのボヤキが冴えわたる。1作目「ダイ・ハード」(89)で事件に巻き込まれるのは、妻ホリーが勤務するロサンゼルスのナカトミビル。有価証券を狙ったテログループを相手に、妻を含む約30人の人質を救うため孤軍奮闘するなかで、高所恐怖症のマクレーンは屋上で敵に追い詰められる。「なんだってこんな目に遭わなきゃならねえんだ。もう嫌だ、たとえ仕事でもこんな高いビルには上がってやらねえからね。神さま、どうかお助けを」。このセリフの後、ホースを体にまきつけ、ビルから飛び降りる。
その後も、空港、ニューヨーク、アメリカ東部と場所を転々としながらも、マクレーンはその都度、事件に巻き込まれていく。2作目「ダイ・ハード2」では、ワシントンのダレス国際空港で「一度でいい、普通で穏やかなクリスマスを迎えたいね。クリスマスツリー、七面鳥。なのに俺は今年もパイプの中をはいずり回っている」と嘆き、3作目「ダイ・ハード3」では犯人からクイズを出題され続け、「今日の俺は二日酔いなんだ、クソ! くだらないナゾナゾはウンザリだ!爆弾はどこだ!」と逆ギレしている。
さらに、4作目「ダイ・ハード4.0」では、ニュージャージーでハッカーの若者ファレルを連行する際にテロ組織から襲われる。自分を助けたファレルがマクレーンを英雄視した際には、「ヒーローのごほうびを知っているか? ないぞ、撃たれるだけ。『よくやった、偉い』と背中をポン。それで離婚。妻は俺の苗字を忘れているし、子どもは口をきかない。たったひとりで飯を食う。そんな男に誰がなりたい」とまくしたて、中年男の悲哀を体現している。
最新作では、どのようなボヤキが登場するのかにも、大きな注目が集まる。
「ダイ・ハード ラスト・デイ」は、2月14日に全国で公開。
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