K・ビグロー監督がビンラディン殺害の真実に迫った衝撃作、予告編公開
2012年12月25日 10:00
[映画.com ニュース] 女性で初めてアカデミー賞監督賞を受賞したキャスリン・ビグロー監督の最新作「ゼロ・ダーク・サーティ」の予告編が、このほど公開された。国際テロ組織アルカイダの指導者オサマ・ビンラディン捕縛・暗殺作戦が実行されるまでの10年間に迫った衝撃作の一端が明かされる。
2001年9月11日のアメリカ同時多発テロから、11年5月2日に米軍特殊部隊ネイビーシールズによってビンラディンが殺害されるまでを、CIAの女性分析官マヤを中心に描く。ビグロー監督作「ハート・ロッカー」のマーク・ボールが、入念なリサーチをもとに脚本を執筆。主人公のマヤ役を、テレンス・マリック監督作「ツリー・オブ・ライフ」で注目を浴びたジェシカ・チャステインが演じる。
全編にわたり緊迫感がただよう予告編では、大金をつぎ込んでも判明しないビンラディンの足取りを追うマヤが、同僚が自爆テロに巻き込まれたことをきっかけに、決意を新たに任務に打ち込む。ビンラディンの潜伏先を特定した分析官を、チャステインがストイックに演じている。また、タイトルの“ゼロ・ダーク・サーティ”とは、米軍の軍事用語で午前12時半を意味しており、作戦実行の時刻として予告編にも映し出される。
予告編とあわせて公開されたポスターでは、遠くを見据えるマヤ(チャステイン)の姿が、大事件の裏で奮闘したキーパーソンの存在を強く印象づけている。
ニューヨーク批評家協会賞をはじめ、ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞やボストン映画批評家協会賞などで作品賞に選ばれ、賞レースをリードしている本作では、ビグロー監督と主演女優のチャステインも高く評価されている。ゴールデン・グローブ賞(ドラマ部門)では、作品賞、監督賞、主演女優賞、脚本賞の4部門にノミネートされており、13年1月10日に発表されるアカデミー賞のノミネート結果からも目が離せない。
「ゼロ・ダーク・サーティ」は、2013年2月15日から全国で公開。