行定勲監督×CKB横山剣、“いい女”の条件を語り合う
2012年12月9日 05:00
[映画.com ニュース] 最新作「つやのよる ある愛に関わった、女たちの物語」を完成させた行定勲監督が12月8日、都内の書店でトークショーを行い、本作の主題歌を手がける人気バンド「クレイジーケンバンド」の横山剣とともに“いい女”の条件を語り合った。行定監督が「コンプレックスをもった女性が好き。歯並びを気にして、口元を隠しながら話す女性なんてすごくいいですよ」と明かせば、横山は「一途だけどちょっと怖い。そんな女性のグロテスクな面に神秘を感じる」と告白。大人の本音が飛び交うトークショーに、ファンも興味津々だった。
直木賞受賞作家・井上荒野氏の著作を初めて映画化。阿部寛が奔放な妻・艶(つや)に振り回され続けながら、愛のために生きる主人公を演じ、行定監督と初タッグを組んだ。さらに小泉今日子、野波麻帆、風吹ジュン、真木よう子、忽那汐里、大竹しのぶら豪華女優陣が集結し、総勢22人の男女が大人の恋愛群像劇を織りなす。横山はバンドにとって8年ぶりとなる映画主題歌「ま、いいや」を書き下ろし。行定監督が一部の歌詞を手がけ、異色のコラボレーションを実現させた。
行定監督は「お願いする前から、『最後にクレイジーケンバンドが流れるわけですよ』とプレゼンすると、製作サイドも『あー、そっちの方向ね』と納得してくれる。とても説得力があるし、まさに“いいね”という感じ」と横山の決めゼリフを用いて、オファーの理由を説明。タイトルを「あっ、主人公の気持ちを言っちゃったよというくらい見事にハマっている。愛を貫き通す男の歌詞で、剣さんらしさが出ている」と絶賛した。
一方、横山は「リスキーな発注だったと思いますし、こちらもプレッシャーを感じた」と恐縮しきり。それでも「阿部さん演じる主人公は途中まで、情けないけど、見ているうちにワイルドでタフな男なんじゃないかと思った。うまく言えないけど、ジェットな感じ」と独特な言い回しで歌詞にこめた思いを語っていた。
「つやのよる ある愛に関わった、女たちの物語」は、2013年1月26日から全国で公開。
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