渡米から11年、帰国した女優の榊原るみ“還暦”芸能界復帰
2012年12月8日 21:32

[映画.com ニュース] 映画監督のすずきじゅんいちと、妻で女優の榊原るみが12月8日、東京・新宿K’s cinemaで行われたドキュメンタリー映画「二つの祖国で 日系陸軍情報部」の初日舞台挨拶に登壇した。
本作は太平洋戦争時、日米両国で差別された日系2世たちの歴史をひも解くドキュメンタリーで、「(11年前に)ロスに移住し、自分が日系人のたどった歴史をあまりに知らないと気づき、何か作品として後世に残していかなければと思った」(すずき監督)。榊原は公私にわたり、すずき監督の作品製作を支え続け「お金がないなかで、完成できて良かった。皆さんのおかげです」と感謝しきり。また夫婦で11年間過ごしたアメリカから、生活の拠点を日本に移し、榊原が日本での芸能活動を再開することになり「還暦過ぎていますから、おばあちゃん役しかないかもしれないけど、(作品が完成し)監督が失業しているから私が稼がなくちゃいけない(笑)。リタイアすると老け込んでしまうし、人様のお役に立てる仕事があれば」と抱負を語った。
「東洋宮武が覗いた時代」(2008)、「442日系部隊 アメリカ史上最強の陸軍」(11)で第2次世界大戦時の日系人たちの歴史を追ってきたすずき監督による、日系史映画3部作の最終作。米国籍をもちながらも人種差別を受けていた、米国陸軍の秘密情報機関「MIS(ミリタリーインテリジェンスサービス)」の中心メンバーだった日系2世の元兵士たちが、長年の沈黙を経て2つの祖国への思いを語る。
すずき監督は、約80人に取材をし「1分でも30秒でも、とにかく多くの方の証言を映画に使おうと思った」。半年間の撮影で約500時間のインタビューを収録し、編集にも半年が費やされた。“監督の監督”を自称する榊原は「出演してくださった方の中には、今年に入って亡くなられた方も。私どもも1日も早い完成を目指したし、今後も作品として残っていければ」と語った。
榊原は映画「男はつらいよ 奮闘篇」(1971)、TVドラマ「帰ってきたウルトラマン」「気になる嫁さん」などに出演し、70年代には“お嫁さんにしたいNo.1女優”としてアイドル的な人気を博していた。
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