第13回東京フィルメックス最優秀作品はイスラエル映画「エピローグ」
2012年12月1日 21:07

[映画.com ニュース] 第13回東京フィルメックスのコンペティション部門受賞作品が12月1日、東京・有楽町朝日ホールで発表され、最優秀作品賞にアミール・マノール監督によるイスラエル映画「エピローグ」が選ばれた。審査委員長のSABU監督をはじめ、批評家の泰早穂子氏、イスラエルの批評家ダン・ファイナウ氏、イランの女優ファテメ・モタメダリア、ユニフランス・フィルムズ日本支局長バレリ=アンヌ・クリステン氏が総評会見を行った。
2000年のスタート以来、作家性の強い独創的な作品を上映し映画ファンの支持を集めてきた同映画祭。コンペティション部門には、アジアを中心とした新進監督たちの力作9作品が集まった。イスラエルの現状に絶望を抱く孤独な老夫婦の日常を描いた「エピローグ」は、「老人たちの悲劇的な問題について、また20世紀のひとつの思想の崩壊について、個人的な視点から若い監督が歴史を真摯(しんし)に見つめようという試みがなされている」と評価され、最優秀作品に選ばれた。本作がデビュー作となったマノール監督は、「大変光栄に思う。長い旅路を経てきたけれど、どこの国に行っても“老い”とは世界共通の問題。私は、映画は世界を変えることができると信じている。それが映画の使命だし、世界に自由と平等をもたらすメディアであり続けたい」と今後の抱負を語った。
審査員特別賞に選ばれた中国映画「記憶が私を見る」のソン・ファン監督は、「うれしくて言葉にできない。『人間はなぜ生きるのかということを繊細に描いている』という審査員のお言葉が私の胸に響いた。支えてくれたプロデューサーのジャ・ジャンクー監督にも感謝を伝えたい。賞金があると知らなかったので、これで役者さんたちにちょっとギャラが出せるかな」と喜びを語った。学生審査委員賞を受賞した「あたしは世界なんかじゃないから」の高橋泉監督は、「これから映画をやろうとギラギラしている若い人たちから作品を認めていただいたことは、うれしいというか『やってやったな』という感じ」と達成感を感じていた。
審査委員長のSABU監督は、「毎年フィルメックスで映画を見ているけれど、お客さんがたくさん入っていることに驚いた。CGを駆使して破壊を繰り返すような映画ばかりでなく、フィルメックスのような作家性の強い作品にも興味をもってくれていることに作り手側として安心したし感動した。まだまだ捨てたもんじゃないな」と目を輝かせていた。また、「審査会議は和気あいあいと楽しく、審査員からはオバマ(大統領)に似ていると言われ、いじられた」と裏話を明かし、笑いを誘っていた。泰氏は、「全員が全部一致した賞というのはなかったので、良い意味でのディスカッションが行われた。個人的には『アバンチ・ポポロ』(イスラエル映画傑作選)という映画に出合えたことは幸せ。“記憶賞”というものがあればおくりたい」と付け加えた。
クロージングセレモニーでは、イランの名俳優ベヘルーズ・ボスギーに功労賞、ベネチア国際映画祭で韓国映画史上初となる金獅子賞を受賞したキム・ギドク監督の「ピエタ」に観客賞がおくられた。クロージング上映を飾ったのは、バフマン・ゴバディ監督がボスギーと伊女優モニカ・ベルッチらを迎えてトルコで撮影した「サイの季節」。第13回東京フィルメックスは、有楽町朝日ホールをメイン会場に12月2日まで開催される。
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