スピルバーグ監督ら、新作「リンカーン」引っさげLAプレミアに出席
2012年11月14日 09:30

[映画.com ニュース] スティーブン・スピルバーグ監督の最新作「リンカーン」のLAプレミアが、このほどロサンゼルスのマンズ・チャイニーズ・シアターで行われ、スピルバーグ監督をはじめ主演のダニエル・デイ=ルイス、サリー・フィールド、ジョセフ・ゴードン=レビット、ジェームズ・スペイダーらが出席。300人以上の報道陣に囲まれるなか、レッドカーペットを練り歩いた。
スピルバーグ監督が製作も兼ね、構想から約12年を費やした歴史ドラマ。第16代アメリカ合衆国大統領エイブラハム・リンカーンの半生を描く。「マイ・レフトフット」(1989)、「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」(07)で2度のアカデミー主演男優賞を受賞したデイ=ルイスがリンカーン役、フィールドがリンカーンの妻メアリー役、ゴードン=レビットが息子ロバート役に挑んだ。
スピルバーグ監督は、念願のお披露目に「ついにこの日を迎えられて夢のようだよ。今日を迎えるまでは本当に長い道のりだった」と感激しきり。今作では、「リンカーンの決断の重さを伝えたかった。大統領と言えども、ひとりの人間なんだ。19世紀に生きるリアルな人間として描きたかった」と説明。そして、「彼の物語は今の政治や社会を色濃く反映している。この作品は、民主主義とは何かを描いている。彼がいなければ、今の世界はまったく別のものになっていたはずだよ」と語った。
主演のデイ=ルイスは「すごく不思議な気分だよ」と胸中を吐露。プレミアの前々日に行われた米大統領選挙で、バラク・オバマ氏が再選したことを受け「最近の選挙でも、何年か後にはみんなこれは起こるべきして起こった運命的な出来事だと言うだろうけど、その時代に立ち会っていれば、結果はどっちに転ぶかわからないと思うだろう」と持論を展開。フィールドは、「現代の政治家に見てほしい。個人的な好き嫌いや思想にとらわれるのではなく、大きな視点で物事を見てほしい」とアピールした。
「リンカーン」は、2013年4月19日から全国で公開。
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