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尾野真千子、悪女を嬉々と演じる 初共演・常盤貴子とも意気投合

2012年10月30日 13:10

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初共演を果たした常盤貴子(右)と尾野真千子
初共演を果たした常盤貴子(右)と尾野真千子
(C)文化通信

[映画.com ニュース] 女優の常盤貴子尾野真千子が10月29日、都内で行われたフジテレビ系スペシャルドラマ「疑惑」(11月9日午後9時)の発表会見に出席した。松本清張原作のミステリーで、尾野は亭主殺しの罪に問われる強欲な妻の役を演じたが、近藤公園演じる男性に迫るシーンでは「顔と顔のすごく距離が近かったので、(台本にないのに)そのまま4回くらいチューしちゃった」とあっけらかん。初共演となった常盤を仰天させた。

尾野は、夜の海に車で沈むシーンについても「死ぬかと思いましたよ! 私、夜の海って大嫌いなんですよ!」と振り返り、演じた役柄については「とーっても性格悪い女の人。思いっきりやらせていただきました」とニヤリ。笑いをとる一方で、「台本には乱暴すぎる言葉がずらっと並んでいてさすがに出演を迷った。でも、新しい自分が見られるのではとオファーを受けました」とも話した。

常盤は、尾野演じる被告の弁護人役。「自分が松本清張さんの作品に出させてもらえる日が来るなんて考えてもいなかった。企画書に自分の名前があって興奮した」とニッコリ。初めて共演した尾野とは「接見室で“はじめまして”」だったといい、「あのシーンは長かったのにカットを切ってくれなくて……」と苦笑い。酷暑の夏場の撮影を経て、同じ関西育ち同士、すっかり意気投合したようだった。

ドラマは、清張没後20年にあわせたスペシャルドラマシリーズの第3弾。1982年に発表されるや、同年に岩下志麻桃井かおりの共演で映画化されて以来、3度にわたってドラマ化された傑作小説を、舞台を裁判員制度スタート以降の現代に置き換え、常盤と尾野のW主演で再び映像化する。

夫を保険金目的で車ごと海に沈め殺したとして逮捕された“鬼クマ”こと球磨子(くまこ)、自由奔放で家賃滞納は平気でも真実を明かすことに妥協を許さない千鶴。対象的な2人の女性が、ある保険金殺人事件の被告人と弁護人という立場で出会い、互いの感情をぶつけあうなか、ひとつの“疑惑”が浮かび上がる――。(映画.com×文化通信.com)

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