ミラノ唯一の羊飼いは“トトロ”のような人物「最後の羊飼い」監督が語る
2012年10月25日 18:00
[映画.com ニュース] 第25回東京国際映画祭natural TIFF部門「最後の羊飼い」が、10月24日上映され、マルコ・ボンファンティ監督とプロデューサーのアンナ・ゴダーノが観客からの質問に答えた。
忠実な犬を相棒に持ち、1500頭もの羊と移牧しながら生活しているミラノで唯一の羊飼いレナート。子どものころからの夢を叶えたレナートは、羊飼いを見たことがないという都会の子どもたちに、羊や自分の姿を見せてあげたいと願い、山中からミラノの大聖堂前まで羊を大移動させるまでを映したドキュメンタリータッチの作品。
レナートはミラノ郊外に家族と住む自宅を持つが、多くの時間をひとり山小屋で暮らし、山で放牧させて育てた羊を売って生計を立てている。ボンファンティ監督は、「自分の持っている幻想と闘っていて、非常にシャイで心を閉じてしまうところがあった。私は彼がどうして山で暮らすのかということを引き出したかった。彼は宮崎駿の“トトロ”のような人物なんだ」とレナートの人となりを説明。そして、素朴で、幼い頃からの夢を貫き通したレナートの信念を映画に引き出すために、脚本を用意したと明かした。
ミラノのドゥオーモ前に、羊が大挙するラストシーンは圧巻だ。「新市長はファッションショーで大聖堂を使うことは禁じたけれど、私たちには無料で使わせてくれたんだ。羊が道を通った後の清掃も市がやってくれました」。環境保全に理解のあるピサーピア新市長のはからいによって、本作が実現したと語った。
第25回東京国際映画祭は、10月28日まで開催。
フォトギャラリー
Amazonで関連商品を見る
関連ニュース
【第97回アカデミー賞ノミネート全リスト】「エミリア・ペレス」が最多12部門13ノミネート!日本勢は伊藤詩織監督が長編ドキュメンタリー部門、西尾大介監督「あめだま」が短編アニメ部門に選出
2025年1月24日 00:02
映画.com注目特集をチェック
キャプテン・アメリカ ブレイブ・ニュー・ワールド
【本作は観るべきか、否か?】独自調査で判明、新「アベンジャーズ」と関係するかもしれない6の事件
提供:ディズニー
セプテンバー5
【“史上最悪”の事件を、全世界に生放送】こんな映像、観ていいのか…!? 不適切報道では…?衝撃実話
提供:東和ピクチャーズ
ザ・ルーム・ネクスト・ドア
【魂に効く珠玉の衝撃作】「私が死ぬとき、隣の部屋にいて」――あなたならどうする?
提供:ワーナー・ブラザース映画
君の忘れ方
【結婚間近の恋人が、事故で死んだ】大切な人を失った悲しみと、どう向き合えばいいのか?
提供:ラビットハウス
海の沈黙
【命を燃やす“狂気めいた演技”に、言葉を失う】鬼気迫る、直視できない壮絶さに、我を忘れる
提供:JCOM株式会社
サンセット・サンライズ
【面白さハンパねえ!】菅田将暉×岸善幸監督×宮藤官九郎! 抱腹絶倒、空腹爆裂の激推し作!
提供:ワーナー・ブラザース映画
激しく、心を揺さぶる超良作
【開始20分で“涙腺決壊”】脳がバグる映像美、極限の臨場感にド肝を抜かれた
提供:ディズニー