松坂桃李、念願の役に「名前を刻めたことがうれしくてしょうがない」
2012年10月6日 14:10

[映画.com ニュース] 直木賞作家・辻村深月の小説を映画化した「ツナグ」が10月6日、公開初日を迎え、主演の松坂桃李、共演の樹木希林、桐谷美玲、橋本愛、大野いと、遠藤憲一、平川雄一朗監督が都内の劇場で舞台挨拶に立った。本作で初の単独主演を務めた松坂は、「この役をどうしてもやりたかった。誰にもやらせたくなかった。幸せすぎてなんて言ったらいいか、自分の名前を刻めたことがうれしくてしょうがない。自分の名前がエンドロールで上がったときにグッときた」と感無量の面持ちだった。
死者との再会を望む人と死者を一度だけ再会させる仲介人“ツナグ”という仕事を祖母(樹木)から受け継いだ青年(松坂)が、他人の人生に深くかかわっていきながら成長していく姿を描く。
全国でおよそ150媒体もの取材をこなしたという松坂は、「数えてみたら、樹木さんとプロモーションで過ごした時間が撮影期間を上回った。宣伝部さんなど現場以外で頑張ってくれている人々のことは、主役じゃなければ分からなかった」と感謝の意を述べた。樹木も多数の取材に応じ、「保護者というか父兄のような気持ちで一緒にプロモーションしてきた。そしてこの成長ぶり! これで安心してご無礼いたします」とほっと安堵。松坂はそんな樹木を、「底が知れません。長い時間一緒にいたけれど結局何もつかめず。どこまですごい方なのか」と敬服したが、当の樹木は「底なし沼の樹木希林です」ととぼけ、笑いを誘っていた。
恋人と死に別れた役を演じた桐谷は、「苦しくて大変だったけど、その分思い入れも深い。本当に心からこの作品ができて良かった」と笑顔を見せた。親友を失うという難しい役どころを演じた橋本も、「一字一句が勝負どころで、毎日毎回どんな何気ないシーンでも、思いをかけながら大事に演じた」と感慨深げ。遠藤は、「こんな強面で『アウトレイジ』でなく『ツナグ』に出させていただき不思議な感じ。小さい頃から(母親役の)八千草薫さんにあこがれていたけど、現場ではあっという間に息子の気分にさせてくれた」と振り返った。
フォトギャラリー
関連ニュース






大阪アジアン映画祭の“いま”――20回目の節目から異例の“前倒し”開催へ、「大阪アジアンなら“観てみたい”」の期待に応え続けるということ【アジア映画コラム】
2025年8月31日 10:00
映画.com注目特集をチェック

“ベスト主演映画”TOP5を発表!
【出演123本の中から、1位はどの作品?】そして最新作は、生きる力をくれる“集大成的一作”
提供:キノフィルムズ

ワン・バトル・アフター・アナザー
【個人的・下半期で最も観たい映画を実際に観たら…】期待ぶち抜けの異常な面白さでとんでもなかった
提供:ワーナー・ブラザース映画

96%高評価の“前代未聞の心理戦”
【スパイによる究極のスパイ狩り】目を逸らせない超一級サスペンス
提供:パルコ

映画.com編集長が推したい一本
【ただの映画ではない…】むしろ“最前列”で観るべき奇跡体験!この伝説を人生に刻め!
提供:ポニーキャニオン

酸素残量はわずか10分、生存確率0%…
【“地球で最も危険な仕事”の驚がくの実話】SNSで話題、極限状況を描いた超高評価作
提供:キノフィルムズ

めちゃくちゃ笑って、すっげぇ楽しかった超刺激作
【これ良かった】激チャラ大学生が襲いかかってきて、なぜか勝手に死んでいきます(涙)
提供:ライツキューブ

なんだこのかっこいい映画は…!?
「マトリックス」「アバター」など数々の傑作は、このシリーズがなければ生まれなかった――
提供:ディズニー

宝島
【超異例の「宝島」現象】こんなにも早く、心の底から“観てほしい”と感じた映画は初めてかもしれない。
提供:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント