P・T・アンダーソン新作「ザ・マスター」が1館あたりの興収記録を樹立
2012年9月18日 14:00
[映画.com ニュース] 「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」(2007)以来5年ぶりとなる、ポール・トーマス・アンダーソン監督の最新作「ザ・マスター(原題)」が9月14日にアメリカで限定公開され、1館あたりの平均興行収入記録を樹立したと、米ハリウッド・レポーターが報じた。
「ザ・マスター(原題)」は米ニューヨークとロサンゼルスの5館で限定公開され、オープニング週末3日間の興収は72万9745ドル。1館あたりの平均興収が14万5949ドルとなり、今年前半にウェス・アンダーソン監督作「ムーンライズ・キングダム」が6年ぶりに更新した13万752ドルの記録を打ち破り、新記録を樹立した。これは、実写映画の平均興収記録としては史上最高となる。なお、2週目からは600~800館の拡大公開が予定されている。
1950年代のアメリカを舞台に、独自の信仰を持つ新興宗教団体のカリスマ教祖との出会いを通して、心に傷を負った復員兵士が教団にのめり込んでいく姿を描いた本作。第69回ベネチア国際映画祭で上映され、監督賞と、主演のホアキン・フェニックスとフィリップ・シーモア・ホフマンがそろって男優賞を受賞した。
「ザ・マスター(原題)」は、2012年3月に全国で公開。