中村蒼、舞台主演で7年目の原点回帰 新国立劇場に凱旋
2012年9月12日 06:00
[映画.com ニュース] 俳優の中村蒼が、現代ドイツ演劇界の巨匠ローラント・シンメルプフェニヒ氏が書き下ろす新作舞台「THE EARTH, THE *personAIR and THE SEA(仮題)」に主演することがわかった。
今作が公演される新国立劇場小劇場は、中村にとって俳優デビューを飾った思い出深い場所。2006年10月公演の「田園に死す」主演で寺山少年を演じて以来、映画、ドラマ、舞台で経験を積み着実に実力をつけてきた。そして、7年目に原点回帰といえるめぐり合わせで同劇場に凱旋する。
中村は「新国立劇場は、僕がこの世界に入って初めて立った場所です。デビューしたところです! そしてまた、こうしてその舞台に立てることを光栄に思っています」と喜びをかみ締めている様子。そして、「まだどんな作品になっていくかは未知ですが、それまで自分の実力をさらにあげて舞台に挑みたいと思います!」と意欲満々だ。
シンメルプフェニヒ氏の新作が、ドイツ語圏以外の国で初演されるのは初めて。08年に「昔の女」上演時に初来日した際、自ら歩き回って感じた「東京」「日本」、そして11年3月以降の外から見える「日本」を通して、「いまこの瞬間から、私たちはどう生きていくのか」を独自の視点と手法で刺激的に描く。
中村扮する主人公の若者は、港のホテルにある魚料理のレストランで働いているという役どころ。また、時計台の上で湾岸警備の仕事をする恋人役を、谷村美月が演じる。13年4月下旬から稽古に入り、6月の公演は16~20回を予定しているという。
「THE EARTH, THE AIR and THE SEA(仮題)」は、2013年6月上旬から公演予定。
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