新井浩文、共演続く村上淳に「絶対的信頼」

今作は、ロックバンド「THEE MICHELLE GUN ELEPHANT」として活躍したチバユウスケのソロプロジェクト「SNAKE ON THE BEACH」の一環で、同プロジェクトの楽曲から着想を得た能野監督がメガホンをとった。裏社会から足を洗おうとする腕利きの殺し屋・健が、亡き父への思いを抱えながら、暴力に満ちた世界と向き合う姿を描く。風吹ジュン、田口トモロヲらが共演した。

新井は、これまでにも共演を重ねてきた村上に「敵役でも安心感がある。ムラジュン（村上）さんは俳優としての絶対的信頼があるからよかった。それはやった者じゃないとわからないと思う」と信頼を寄せた。今作で監督デビューを果たした能野監督にも、「（主人公・健の）セリフが臭すぎて……ダメだと思った（笑）。能野さんはハードなロマンチストなんです。でも、やりたいことは芯ができていてぶれていない」と称賛をおくった。

今作で銀幕デビューを果たした新居延は、撮影を振り返り「撮影中にポケットに手突っ込んで立っていたら、『まずはポケットから手を出せ』と怒られた」と戸惑うことも多かったようだが、共演した先輩俳優から「ぶっちゃけ演技なんてどうでもいい、うちも下手だし。遼明は肝が据わっている。生きてきた過程や持って生まれたものがスクリーンに映る」（新井）、「初めてスクリーンに映るからすごくきれい」（村上）と言われ、照れ笑いを浮かべていた。

この日、新居延はバンドメンバーのタイチとともにアコースティックユニット「パンジー」として、熱いパフォーマンスを披露。さらにチバ、中村達也、イマイアキノブが今作のために結成した「THE GOLDEN WET FINGERS」が登場し、劇中でも演奏している「BABY HONEY BEE」、「SNAKE ON THE BEACH」の「Teddy Boy」などを演奏した。

「赤い季節」は、10月13日から全国で公開。