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原発事故がテーマ 園子温監督の新作「希望の国」書き下ろし原作本が発売

2012年9月2日 23:16

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「希望の国」(園子温著/リトルモア)表紙
「希望の国」(園子温著/リトルモア)表紙

[映画.com ニュース] 園子温監督が東日本大震災から数年後の日本を舞台に、オリジナル脚本を手掛けた新作「希望の国」の公開を前に、書き下ろしの原作本が9月8日に発売することがわかった。

主演の染谷将太二階堂ふみが第68回べネチア映画祭マルチェロ・マストロヤンニ賞を受賞した前作「ヒミズ」で津波の被害が甚大だった石巻でロケを行い、賛否を巻き起こした園監督。今作は、日本最大のタブーといっても過言ではない原発事故がテーマとなっている。

ヒミズ」完成直後から、津波と原発を切り離して描くつもりだったという園監督は、今作のために実際の福島の声を集め、映画にしようと考えた。何度も福島を訪れ、被災者の怒り、不安、混乱、苦しみなど、あらゆる思いを集め、原発に揺れる家族の物語が誕生した。本書は、その物語と、物語が生まれる過程を追った“半ドキュメンタリー”小説となっている。

原作本「希望の国」(園子温著/リトルモア)は9月8日発売予定(税込1575円)。映画「希望の国」は10月20日、東京・新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国で公開。

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