東京セレソンデラックス「くちづけ」を堤幸彦監督、貫地谷しほり主演で映画化
2012年9月1日 05:00
原作は、2010年に4都市で公演され連日満員を記録した同名舞台。宅間が「自分の琴線に触れる作品づくりを本当にしているのか?」と自問した際、真っ先に脳裏に浮かんだ10年以上前に読んだ小さな新聞記事をもとに舞台化した意欲作だ。映画化に際しても、原作者の宅間が脚本を執筆している。
物語の舞台は、幼稚園児レベルの知能をもつ“うーやん”たちが暮らすグループホーム「ひまわり荘」。毎日仕事に通いながら楽しく暮らしていたが、住み込みのスタッフとして漫画家の“愛情いっぽん”先生と、ホームの皆と同様の知能レベルの娘・マコがやってくる。マコが加わったひまわり荘は、今まで以上に賑やかになる。そんななか、うーやんとマコの間に淡い恋心が芽生えたことで、いっぽん先生は心配でたまらなくなる。
宅間は、映画化のオファーを複数受けていたそうで「本当に映画として成立するのか? というのが本音でして、そういう意味ではオファーの時よりクランクインの時のほうが感慨深かったです」と述懐。自らが演出した作品を第3者に託すということについては、「今回は監督が作品を本当に愛してくれていたので、根本的な方向性は同じでした」と全幅の信頼を寄せている。
舞台を見ていたという堤監督は、「ただイイ話ではない。『深さ』があった。舞台を見て感動していた」と話す。それだけに、オファーを受けて「社会性のある題材にチャレンジしたいと思った。『くちづけ』には社会性がある。目を背けてはいけないことが作品の中にあると思う」と不退転の覚悟で撮影に臨んだ。
その思いは、貫地谷も同じだ。当初は不安だったというが、「私をキャスティングしてくれた方々、久しぶりにお会いする堤監督、大好きな共演者の皆さま、そして自分を信じて突き進んだ」という。だからこそ、撮影を終えた今は「私が演じるマコを含め、個性豊かな人間がたくさんそろいました。可笑しくて可愛くて切なくて本当に本当に皆さんに見てもらいたい、そんな作品になりました」と手ごたえのほどをうかがわせた。
なお、愛情いっぽん先生を竹中直人、うーやんを宅間が演じるほか、田畑智子、橋本愛、岡本麗、嶋田久作、麻生祐未、平田満らが出演。
「くちづけ」は、2013年春に全国で公開予定。
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