村上淳、主演のチュート徳井をベタぼめ!「この人以外考えられなかった」
2012年8月21日 13:30

[映画.com ニュース] 田中宏の人気ヤンキー漫画を「チュートリアル」の徳井義実主演で実写映画化した「莫逆家族 バクギャクファミーリア」の公開を記念し8月20日、出演した村上淳と熊切和嘉監督が都内でトークイベントを行った。
17歳で関東一の暴走族「神叉」のトップを張っていた火野鉄(徳井)は、30歳を過ぎた今では建設作業員としてうだつのあがらない日々をおくっていた。そんなある日、親友・横田(阿部サダヲ)の娘で鉄の息子・周平(林遣都)の彼女・真琴が凄惨な暴行事件に巻き込まれ、その背後には元「神叉」メンバーの五十嵐(村上)が潜んでいることが判明する。鉄はかつての不良仲間たちを再集結させると、男としての誇りを取り戻すべく戦いに身を投じていく。
村上は、気の弱さから狂気に取りつかれていく役どころを演じ「悪役という役割でなく、健全な光があって闇が生まれる気がしていた。ジャンルムービーではない奥行きと広さのある映画」と熱っぽく語った。徳井との初共演は、「この人以外主演は考えられなかった。職業俳優が放つ輝きでなく、お笑いでトップを走っている人がスクリーンに入って監督の演出を受けると相当に魅力的。ベタぼめ!」と大絶賛した。
井浦新や大森南朋ら実力派キャストが顔をそろえたが、「見事だった。何をやっても芝居がぶつからない。良い年をしたキャリアのある俳優がこれだけ集まるのなら、コントロール内の顔や芝居で普通に演技してもつまらない。監督の要望も高かったし、みんながそれに応えていて、僕も体をぶん投げてみた」と真っ向から役に向かった。殺陣にもこだわりを見せ、「ダンスと一緒で危なくないようにリズム良くやるものだけど、今まで見たような殺陣だとつまらないなと思ってあえて変なリズムを入れた。徳井君、そんなこと知らないだろうからやっちゃえって(笑)。そういうことで興奮する」と新境地に挑んだ。
「鬼畜大宴会」「海炭市叙景」などで知られる鬼才・熊切監督は、「寝ないで死に物狂いでやっていたのでよく覚えてない。真冬にわざわざ雨降らしたりして、俳優さんは本当に大変だったと思う」と壮絶な現場を述懐。村上とのタッグは、「淳さんとはこれで3本目だけど、こちらが用意したプランを簡単に飛び越えてはみ出してくれる。悪役だけど色々と思い入れがあって、僕は悪役だと思っていない。信頼している」と全幅の信頼を寄せていた。そして、「僕がやるとどうしても爽快な映画にならない(笑)。賛否両論を覚悟でやりたい放題やった映画」と胸を張った。
「莫逆家族 バクギャクファミーリア」は、9月8日から公開。
(C)2012「莫逆家族」製作委員会
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