上映時間5時間30分! 伝説のテロリストの半生を描いたアクション巨編「カルロス」公開
2012年8月20日 17:30

[映画.com ニュース] ベネズエラ生まれの国際テロリスト、イリッチ・ラミレス・サンチェス(通称カルロス)の半生を約5時間30分(326分)で描いたアクション巨編「カルロス」が9月1日公開する。
主演はカルロスと同じくベネズエラ出身、「チェ 28歳の革命」で知られるエドガー・ラミレス。オリビエ・アサイヤス監督がメガホンをとり、フランスで全3部作として製作・公開された。PFLP(パレスチナ解放人民戦線)に深くかかわり、1974年のイギリス経済界の大物襲撃事件、日本赤軍によるハーグのフランス大使館占拠、ウィーンのOPEC総会襲撃などカルロスがかかわった実際の事件の多くを交え、94年スーダンの首都ハルツームで逮捕されるまでの20年間を描く。2010年カンヌ映画祭で特別上映作品として出品され、高い評価を受けた。
政治、権力、金、女……世界を股にかけ、革命というフィルターを通して己の中にうずまく欲望を肥大させていくカルロスの栄枯盛衰を、ラミレスが大幅な肉体改造もいとわず熱演。数々の暴力的な事件を再現するシーンでは、ハリウッド大作に引けをとらない迫力のアクションに目を見張る。欧州をはじめ、中東、アフリカなど7カ国以上から集めたキャスト陣には、その土地の言葉でのせりふを付け、また10カ国でロケ撮影を行うなど、リアリティある映像づくりにこだわった。冷戦時代から刻一刻と変化する世界情勢を改めて振り返ることもできる一作だ。
「カルロス」は9月1日からシアター・イメージフォーラムほかで全国順次公開。
(C)Film en Stock / CANAL+ / Photographe : Jean-Claude Moireau
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