辛酸なめ子&山口敏太郎、コッポラ最新作「ヴァージニア」でロリータ談議
2012年8月6日 12:20

[映画.com ニュース] 巨匠フランシス・フォード・コッポラ監督が、推理小説界の文豪エドガー・アラン・ポーをモチーフに描いたゴシック・ミステリー「Virginia ヴァージニア」の公開を記念し8月5日、コラムニストの辛酸なめ子とオカルト研究家の山口敏太郎が都内でトークイベントを行った。
落ち目の小説家がサイン会のため寂れた地方都市を訪れるが、その数日前、町では胸に杭を打たれた身元不明の少女の遺体が発見されるという事件が起こっていた。小説家は、夢に登場する謎の少女“V.”やエドガー・アラン・ポーの幻影に導かれながら、現在と過去に起こった事件をひも解いていく。主演のバル・キルマーほか、エル・ファニング、トム・ウェイツら、実力派キャストが顔をそろえた。
辛酸は「ホラー系は苦手だけど、この作品はディズニーランドのアトラクションに入った気分で面白かった。躊躇(ちゅうちょ)している方にもぜひ見てほしい」とアピール。また、「エル・ファニングは意外と背が高くて、コルセットや白いネグリジェがとてもきれいに似合っていた。芦田愛菜ちゃんや本田望結ちゃんみたいなちっちゃいサイズに萌える日本のロリータ文化とはちょっと違うのかも」と指摘。山口は、「作家の性癖や悲しい記憶などは作品によく反映されるけれど、コッポラはロリータが好きなんじゃないかな。『AKB48』などに象徴される日本のプチロリコンに対し、『ジャパニーズよ、ロリータってのはこういうもんだぞ!』というアンチテーゼなのでは」と考察していた。
コッポラ監督は実際に見た夢にインスパイアされて本作を製作したというが、山口は「アーティストは夢をヒントに創作することが多い。初恋の相手や幼い少女の幻想を織り込んだ疑似体験のようなものだったのでは」と推察。辛酸も「“サッカーボール工場を取材して、漫画を5ページ書け”という仕事がくる夢を見てうなされた」と自身の体験談に重ね合わせながら、「亀梨(和也)君と付き合っている夢も見たことある」と夢想を明かし、笑いを誘っていた。
「Virginia ヴァージニア」は、8月11日から全国で順次公開。
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