高橋惠子23年ぶりの主演作「カミハテ商店」 東欧最大の映画祭コンペ選出
2012年6月13日 15:30
[映画.com ニュース] 京都造形芸術大学とプロのスタッフ・キャストがタッグを組む北白川派映画の第3弾作品で、高橋惠子が23年ぶりに映画主演する「カミハテ商店」が、チェコで6月29日から開幕する第47回カルロビ・バリ国際映画祭のメインコンペティション部門に招待された。
東欧一の歴史を誇る同映画祭は、共産党政権時代はモスクワ国際映画祭と隔年で開催されていたが、1994年から毎年開催されており、日本映画では1952年に新藤兼人監督作品「原爆の子」がグランプリを受賞した。メインコンペでは「カミハテ商店」のほかイタリア、イランなど各国から選ばれた12作品がグランプリ(クリスタル・グローブ賞)を競う。また、Horizons部門には「わが母の記」が招待されている。
山本起也(たつや)監督の劇映画デビュー作となる本作は、島根県隠岐郡海士町の全面協力により製作。自殺の名所となった崖近くで商店を営む初老女性の目を通し、死生観への真意をなげかける人間ドラマ。高橋と寺島進が姉弟役として初共演。ベテランふたりの重厚な演技に注目だ。
「カミハテ商店」は今秋、渋谷ユーロスペースほか全国で公開。