三根梓、雄弁な瞳が物語る無限大の可能性
2012年6月8日 18:30
[映画.com ニュース] 新人女優・三根梓が主演で銀幕デビューを飾る「シグナル 月曜日のルカ」が、6月9日から全国で公開される。1月に今作の製作が発表されてから約5カ月。自らを取り巻く環境が日々変化していくなか、三根は何を考え、感じてきたのだろうか。目を輝かせながら、初々しい表情で質問に答える三根の本音に迫った。
三根は、演技初挑戦とは思えない力強い眼差(まなざ)しを、劇中で放っている。だが、この堂々たる眼差しとは裏腹に、素顔はどこまでも礼儀正しい。映画出演が公になった後も、幻冬舎文庫イメージキャラクター、女性ファッション誌「non-no」専属モデルへの抜てき、CM2本に起用されるなど、注目度は日を追うごとに高まるばかり。三根は、大学の友人たちにも芸能事務所に所属していることを明かしていなかったそうで「みんなすごくビックリして、電話をくれたりメールをくれたりします。自分でCMを見てみて、やっぱり照れくさいですね。電車の中刷りもすごく恥ずかしくて、どこにいればいいのかわからなくて、中刷りのないところに移動したりしています(笑)」と話す。
佐賀から進学で上京し、今作でのデビューが発表されるまでに、約1年間の準備期間があった。演技などのレッスンに通っていたわけではないといい、「『とにかく作品をたくさん見なさい』と言われていたので、映画館に行って映画を見たり、本をたくさん読んだり自宅でDVDを見たりして、自分の引き出しを増やす、感性を豊かにするために1年間を過ごしていました」と振り返る。デビュー後は、ほかの女優の立ち居振る舞いに着目するようになったと明かし、「落ち込んでいるときの表情や手の仕草。そういうお芝居の細かい部分を気にするようになりましたし、ふだんの生活でも人をよく観察するようになりましたね」と身振り手振りを交えながら説明する。
あらゆることを貪欲に吸収しようとするいま、事務所の先輩で同じ九州出身の田中麗奈は、三根にとって大きな目標となっている。「同じ事務所に所属することになって、さらに憧れが大きくなりました。お芝居のことなどで相談をしたときに、『みんな最初は緊張するんだから大丈夫だよ』とか、『女優のお仕事は大変なこともあるけれど、つらいことがあれば何でも相談してね』と温かい言葉をかけてくださいました。女性としても尊敬していますし、麗奈さんみたいになりたいなあ……という思いが強くなりました」。
映画では、ある事件で心に深い傷を負い、3年間にわたり映画館から一歩も外に出られなくなった映写技師の杉本ルカを演じている。メガホンをとった谷口監督は、クランクイン前につきっきりで演技指導に当たった。それだけに、感謝の気持ちも強く「右も左もわからない私に、監督や演出部の皆さんが忙しいなかで時間をつくってくださり、スタッフや共演の皆さんも優しく見守ってくださいました。だからこそ、私も最後までルカを演じられました。支えてくださった皆さんのためにも、より多くの方々に見ていただきたいという思いが強くあります」と覚悟をにじませる。
公開が近づくにあたり、大学の授業と芸能活動の両立で忙しい毎日をおくっている三根だが、疲れを微塵も感じさせず「小さいころから、このお仕事をやりたいと思っていましたし、夢だったので、いまは毎日が楽しいんです。ひとつひとつのことを丁寧に、大切にやっていきたいです」と目を輝かせる。さらに、「CMが流れるようになって、お友だちから『実は私もお芝居に興味あるんだ。梓が頑張っているから、私も頑張ってみたくなった』と言ってもらったんです。夢や希望を届けられるような女優さんになれるように、これからも努力していかなくちゃいけないなと思います!」
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