西川美和監督、初のスポーツドキュメンタリー 尾野真千子がナレーション
2012年6月8日 17:30

[映画.com ニュース] 「夢売るふたり」の西川美和監督が、「重力に逆らってまで ~映画監督・西川美和が見た女子ウェイトリフティング~」で、初めてスポーツドキュメンタリー番組を手がけていることがわかった。西川監督は企画、構成、聞き手を担当し、ナレーションはNHK連続テレビ小説「カーネーション」で主人公・小原糸子を演じた尾野真千子が務める。
西川監督は、松たか子と阿部サダヲを主演に迎えた最新作「夢売るふたり」で、結婚詐欺を仕掛ける夫婦とだまされる女たちが紡ぐ愛の物語を描いている。詐欺にあう女性のひとりの役どころを、女子ウェイトリフティング選手に設定。2年前に同競技の選手を取材するために金澤学院大学を訪れた西川監督は、一途に競技に取り組む選手たちと、絶妙な駆け引きの織りなす力比べの虜となったことが、番組制作への足がかりとなった。
劇中に登場する、女子ウェイトリフティング最重量級の選手役について「柔道は花形だけれど、もっとひっそりと黙々と生きている勝負師、『どうしてそれを選んだんです?』と不思議がられるような世界で汗をかく女の人を探して、出合ったのがウェイトリフティングという競技でした」と説明する。
番組では、ロンドン五輪出場枠をかけて競い合う選手たちの姿に迫っている。取材を通じ多くの選手と知り合ったといい「皆、まっしぐらで、人柄がよくて、優しくて、とてもチャーミングな人ばかりでした」と述懐。だからこそ、「ナレーションはキャラクターがしっかりとある女性の声がいいと思い、親近感があって落ち着いた声の魅力があると思っていた尾野真千子さんにお願いしました」とコメントを寄せている。
「夢売るふたり」は、9月8日に公開。「重力に逆らってまで ~映画監督・西川美和が見た女子ウェイトリフティング~」は、6月10日午後9時からNHK-BS1で放送。
(C)2012「夢売るふたり」製作委員会
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