内野聖陽「臨場」完成に自信「根こそぎ拾う気概を学んだ」
2012年6月7日 20:30

[映画.com ニュース] 俳優の内野聖陽が6月7日、都内で行われた主演映画「臨場 劇場版」の完成披露試写会に出席し、共演の松下由樹、渡辺大、平山浩行、若村麻由美、柄本佑、長塚京三、橋本一監督とともに舞台挨拶に立った。
横山秀夫氏の同名警察小説が原作で、検視官・倉石義男の活躍を描くドラマ「臨場」(2009)、「臨場 続章」(10)に続く劇場版。都内で無差別通り魔事件が発生するが、遺族の訴えに反し犯人は心神喪失が認められ無罪に。2年後、犯人を担当した弁護士と精神鑑定を行った医師が相次いで殺害される。倉石は、被害者の死亡推定時刻に疑問を抱く。
舞台挨拶前には、内野演じる倉石が検視官である一方、自宅で野菜を育てるのが趣味という一面をもつキャラクターにちなみ、緑あふれる自宅ベランダを東京・銀座の東映本社屋上に再現。カブにかじりつき満面の笑みを浮かべた内野は、倉石の名セリフ「根こそぎ拾ってやる」に絡め「キャストひとりひとりが根こそいじゃっているので、主演のオレが根こそぐヒマがないくらいの現場でした。でも、根こそぎ拾うんだという気概を役から学び、このスピリットを役者として大切にしたい」と語った。
ドラマ放送終了から、1年半を経ての映画化。内野は、脚本を読み「すごい力作だと思った。練りに練ってくださったので、情熱倍返しで頑張った」と自信のほどをうかがわせる。共演陣も、「現場でも上司の部下の関係が構築できて、あうんの呼吸でできた」(松下)、「僕は内野さんというか倉石さんに対して、子犬のように慕っているのでしっぽを振っていた」(渡辺)、「僕もしっぽを振っていた。メンバーの一員として学ぶことの多い現場だった」(平山)と公開を心待ちにしている様子だった。
「臨場 劇場版」は、6月30日から全国で公開。
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