吉沢悠「力強い後押し」林野庁からの“お墨付き”に感激
2012年6月5日 19:00
[映画.com ニュース] 俳優の吉沢悠が主演する「道 白磁の人」が林野庁推薦映画に決定し6月5日、東京・赤坂の石垣記念ホールで記者発表が行われた。林野庁などが推進する森林づくり国民運動「フォレスト・サポーターズ」とのコラボレーションで、東日本大震災の大津波で失われた海岸林と、豊かな森の恵みを生かす東北復興支援「映画のチカラで、森を元気に。」キャンペーンが始動する。
映画は日本統治時代の朝鮮半島を舞台に、日本人青年・浅川巧(吉沢)が、民族間が争いあうなかでも、荒廃した現地の山々に緑を取り戻そうと植林事業にいそしむ姿を描く。浅川氏の生誕120周年、没後80年を記念し、「BOX 袴田事件 命とは」「禅 ZEN」の高橋伴明監督がメガホンをとった。
会見には吉沢が出席し、林野庁の皆川芳嗣長官から“推薦書”を贈呈され「力強い後押しをいただき、腹の中から熱いものを感じる」と感激しきり。「浅川さんの活動によって、当時の朝鮮の山は4割も緑が戻ったと知り、継続することの大切さを実感した。並大抵のことではないが、演じることで、今を生きる僕らが疑似体験することにも大きな意味がある」と語った。また、主演作が被災地復興に一役買うことに「震災当時、自分の無力さを感じていただけに純粋にうれしい」と笑みを浮かべた。
この日は大津波に耐え、復興の象徴となった陸前高田市の“奇跡の一本松”をはじめとした松原再生に取り組む「高田松原を守る会」の代表・鈴木善久氏が駆けつけ、「大変すばらしい映画で感激。緑は人々の生活を豊かにしてくれる。これからも再生のために、できることを続けていかなければ」と決意を新たにしていた。
「道 白磁の人」は6月9日から全国で公開。
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