禅 ZEN

劇場公開日:2009年1月10日

禅 ZEN

解説・あらすじ

「光の雨」「火火」の高橋伴明監督が、乱世の鎌倉時代を生きた孤高の僧侶、道元禅師を描く歴史ロマン。歌舞伎役者の中村勘太郎が道元を熱演。共演に内田有紀、藤原竜也、村上淳、勝村政信、西村雅彦、笹野高史ほか。幼い頃に母を亡くした道元は、人々の心の救いとなる悟りを得るため、仏道の正師を求め入宋するが……。

2008年製作/127分/日本
配給:角川映画
劇場公開日:2009年1月10日

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(C)2009「禅 ZEN」製作委員会

映画レビュー

3.0 坊さん映画はやっぱりちょっと退屈

2026年4月29日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

知的

鎌倉時代の曹洞宗の開祖・道元の伝記映画。坊さん映画は説教くさそうだし退屈そうなんで敬遠してるんだが、3代将軍・源実朝を暗殺した甥の公暁が出てくるらしいんでちょっと興味を持って観てみた。序盤は中国(宋)が舞台で中国ロケをしたらしく、その他のシーンも中国で撮ったのか大自然の風景もセットもテレビとは段違いの雄大なスケールで良かった。役者がちゃんと中国語をしゃべってるのも良い。坊さんの格好は日中であまり変わりないから、日本人俳優が日本語で演じてたら中国だか日本だかわからないからね。ただお話のほうは残念ながら平凡でちょっと退屈。宗教映画によくあるようなエピソードを並べただけという感じで、なんだか悟りもえらく簡単に開いてしまう。宗教映画って難しいもんですね。

公暁はなぜか僧ではなく俗体の武士で、道元の若い頃の友人というフィクション設定だったが、ストーリー的にほとんど意味がなかったような。宋で出会った寂円が公暁そっくり(二役。もちろんこれもフィクション)というのも初対面で驚くだけでストーリーとはほぼ無関係だし、なんでそんな設定にしたんだろ?

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バラージ

4.0 小浜饅頭もいいけど、やっぱり“すりこぎ饅頭”。今年は福井県がアツい!(2009年当時)

2023年3月2日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 何度か行ったことのある永平寺。曹洞宗大本山といえば、石原裕次郎の墓もある総持寺も有名だけど、道元禅師によって開かれたこの永平寺。触ると料理が上手くなると言われる巨大なすりこぎがなぜか印象に残ってしまうのですが、道元という人物の詳細さえ知らなかった・・・

 時は乱世の鎌倉時代。比叡山の坊主ってのはヤクザなの?と、六波羅探題が何なのかも知らない日本史オンチなので、映し出される事象がなぜか目新しい史実に思えてしまう。薙刀を持ってるところを見ると、さては弁慶の末裔だな・・・と、すでに無知の極みで頭の中で勝手に悟りを開いてしまいました。異教という理由で賛同者が増える道元(中村勘太郎)は迫害を受け続け、やがては山の寺を焼き払われ、波多野義重(勝村政信)の助けで越前国志比庄へと移り住むことになったのです。

 原作者・大谷哲夫氏の解説によると、750年前の乱世は現代に通ずるものがあるという。相次ぐ戦争と貧困。町の様子も腐敗した世相が反映され、行き倒れの人々が犬に食われている。極めつけは北条時頼(藤原竜也)が戦で殺めた人の怨霊に悩まされるシーンで、生首が海岸に並べられているカットは夢にも現れてくるんじゃないかと思うほどショッキング。

 空海、最澄、親鸞などの仏教者とは違い、世俗や戦乱から隔絶した孤高の人、道元。仏は人がみな心の中に持っているもので、死んでから仏になるのはおかしいと疑問を持ったことから始まり、“只管打坐(しかんたざ)”の精神を貫き、ひたすら座ることを主張するに至る。「春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり」と日本の四季を良きも悪きそのまま受け入れる自然体から悟りが開けるのだ。

 中国パートもなかなか良くて、出会った老典座(笹野高史)と道元の中国語でのやりとりも印象に残る。そして、遊女おりんを演じる内田有紀やその夫でる哀川翔もいい演技を見せてくれるのです。残念なのは弟子の一人高良健吾だけ。

 地味だけど、とてもよく練り込んである映画なのですが、、言葉が難解だったりもするので、ちょっとは予習していったほうがいいかもしれません。単なる伝記ものかと思っていたけど、意外にも溶け込んでくる心象世界。日本人のDNAに潜んでいる仏教の心を揺さぶられたためかもしれない・・・

【2008年8月映画館にて(先行上映だったのか?)】

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kossy

3.5 曹洞禅の起源

2019年10月27日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

知的

只管打坐という曹洞禅の起源について簡潔に触れられており分かりやすい。もっとも、道元禅師は正法眼蔵という非常に難解な、むしろ読めない仏教書を遺されており、それまで理解できるとは言えないが。曹洞の入門向け。
オープニングシーンで軽く浄土教に対する批判があり、私は浄土教を信じているクチなので、そこだけが気になった。曹洞禅は自力聖道門だから仕方ないか…

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さすまー

4.0 中村勘九郎

2019年7月16日
Androidアプリから投稿

知的

中村勘九郎の演技が存在感たっぷり。静かで穏やかでぶれない。相入れない煩雑な人物や出来事が、より醜く浮き彫りに。
現実と哲学の合間みたいな絶妙な空間。

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あまおと