水樹奈々「野獣化している」とPR 「劇場版BLOOD-C」早くも世界へ
2012年5月22日 17:00

[映画.com ニュース] 人気テレビアニメを映画化した「劇場版BLOOD-C The Last Dark」のプレミア上映会が5月21日、東京・なかのZERO大ホールで行われ、主人公・小夜を演じる水樹奈々、声優に初挑戦した橋本愛、メガホンをとった塩谷直義監督が出席した。「ギリギリまで良いものにしようと思い、今朝5時まで編集作業をしていた」(塩谷監督)といい、正真正銘の世界最速上映。この日は、カナダで行われる第16回ファンタジア国際映画祭、韓国で行われる第16回プチョン国際ファンタスティック映画祭(ともに7月開催)への正式出品が発表され、水樹らも大喜びしていた。
テレビシリーズの最終回で、自身にまつわる過去の記憶がすべてねつ造だと知った小夜(水樹)は、その首謀者である秘密組織“塔”の当主・七原文人を討つため、青少年保護法の下、未成年の夜間外出やネット利用が規制された東京へ。そこで出会った自由を求める若者たちのグループ「サーラット」とともに、文人の居場所を突き止めようとする。
水樹は「劇場版の小夜は“人ならざる者”として、本能のままに戦っている。野獣化しています!」と力強くアピール。敵対する文人に対し、「本当に悪いやつ。でも全力の愛で立ち向かっている」とヒロインの複雑な心境を代弁した。
一方、橋本は失踪した父親の行方を追い、サーラットに身を寄せる柊真奈を演じ「(劇場版の)オリジナルキャラクターなので、ファンの皆さんには受け入れられがたいのでは……」と不安な表情。それでも「ものすごくかわいくて誰からも好かれる、いい性格をしてらっしゃるので、きっと好感をもっていただけると思う。芯が通った強い女の子なので、成長を見てもらえれば」と独特の言い回しで、ファンに語りかけた。
この日は、舞台挨拶に先立ち行われた特報上映で音声が出ないハプニングも。本作で長編デビューを飾った塩谷監督は「やっと完成した作品をお見せできるのはうれしい。まあ、ちゃんと音が出ればいいなと思います」。さらに国際映画祭への意気込みを聞かれ、「向こう(海外)でも、音が出ればいいですね」と笑いを誘っていた。
「劇場版BLOOD-C The Last Dark」は6月2日から全国で公開。
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