辛酸なめ子、白いブリーフに興味津々「ロマンポルノ」女子限定上映会
2012年5月11日 14:00
[映画.com ニュース] 漫画家でコラムニストの辛酸なめ子が5月10日、東京・渋谷のユーロスペースで行われた「生きつづけるロマンポルノ」“女子限定”予習イベントに出席した。日活ロマンポルノの代表作のひとつである「白い指の戯れ」(村川透監督)を鑑賞し、「昭和のエロスが凝縮している」。出演俳優がはく白いブリーフに「当時のエロスの象徴だったんでしょうか。女性も白い下着に白いブラジャーですよね」と興味津々だった。
「生きつづけるロマンポルノ」は、日本最古の映画会社である日活の創立100周年を記念し、1970~80年代に社会に旋風を巻き起こした「日活ロマンポルノ」を特集上映する企画。71~88年、日活で製作された約1100本の成人映画から、蓮實重彦氏、山田宏一氏、山根貞男氏が上映する32タイトルを厳選した。
辛酸は「今のAVと違って、ストーリーがちゃんとしていて面白い。ファッションもおしゃれだし、心ひかれました」とロマンポルノに対して好感触。ロマンポルノの製作が始まった70年代前半は、第二次ベビーブームにあたると指摘し「きっと映画を見て影響を受けたから、当時の皆さんは性行為したくなっちゃったんですかね」と分析。さらに「今はテレビもエロが少なくなっているので、日本は少子化なんだと思うし、もっとこういう映画が増えれば」と持論を展開した。
また、「白い指の戯れ」で体当たりの演技を披露する女優・伊佐山ひろ子については「前田敦子さんに似ている。やっぱり女優さんがかわいくないと感情移入しにくいですからね」と女子目線でロマンポルノの魅力を語っていた。
「生きつづけるロマンポルノ」は、5月12日から東京・ユーロスペースほか全国で順次公開。
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