亀梨和也が「俺俺」で映画単独初主演 20人以上のキャラを演じ分け
2012年5月3日 10:00

[映画.com ニュース] アイドルグループKAT-TUNの亀梨和也が、大江健三郎賞受賞作を映画化する「俺俺」で、単独初主演を果たすことがわかった。ドラマ「時効警察」、映画「転々」「インスタント沼」などで知られる三木聡監督がメガホンを取り、5月のカンヌ映画祭を皮切りに、海外セールスも展開する。
星野智幸の同名小説が原作。日常に不満を持ちながらも平凡な生活を送っていた主人公の均が、なりゆきでオレオレ詐欺をしたことから、自分の知らない“俺”が増殖し、やがて“俺”同士の削除が始まる……という異色サスペンス。
「この不可解な主役を演じられるのは亀梨氏しかいない」と断言する三木監督は、役者としての亀梨を「状況と空間の把握能力が非常に高い。初対面の亀梨氏の印象はそうであった。脚本に対する読解力、自分が何を求められているのか?を知る力。その要求に応えるクレバーさ、それらを持ち合わせている」と絶賛する。
そして亀梨は、「三木聡監督とやらせてもらえるということが、自分にとってすごく新しい挑戦だと思いました。台本を読んでみて、『自分が増殖していく』という本来絶対ありえない設定ですが、決して非現実的社会ではなく、ものすごく現実に近いところで起こる、奇妙さがおもしろいと思いました」と奇想天外な本作の感想を語る。
“ミリタリーマニアの俺”、“巨乳の俺”、“全身タトゥーの俺”など、20人以上の“俺”を演じ分けるという前人未到の試みには「“俺”一人一人のキャラクターに個性があって、同じ部分や違う部分に注目してもらいたいです」と意欲満々。そして「役の中でも、自分自身と似ているところと違うところがあって、誰にでも潜む可能性ということがひとつのテーマになっていると感じています。不安でもありながら、すごく楽しみで、撮影しながらも『どうなっていくんだろう』と色々な発見があると思います」と期待を寄せている。
ドラマ「妖怪人間ベム」など、これまで個性的な役で注目されることが多かった亀梨だが、今作では等身大の青年役という新たな顔も見せる。「特殊なストーリーではありますが、どこにでもいる普通な人の役というのはほぼ初めてに近いので、非常にナチュラルな状態での自分、ということも楽しみに見て頂きたいです」と、役者としての新境地を期待するファンへ呼びかけた。
「俺俺」は5月上旬クランクイン、2013年公開予定。
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