イラン映画「別離」主演俳優、W・アレンら米映画人からの称賛を手紙で明かす
2012年4月6日 15:04

[映画.com ニュース] 第61回ベルリン映画祭で主要3冠ほか計5部門、今年のアカデミー賞外国語映画賞受賞と、イラン映画史初の快挙を成し遂げたアスガー・ファルハディ監督の「別離」。アカデミー賞受賞前に同作主演俳優ペイマン・モアディが、アスガ―・ファルハディ監督に宛てた手紙がニュースサイトHitFixに公開され、話題となっている。
そこに書かれているのは、モアディがさまざまな映画賞の授賞式に参加した際、米国を代表する映画人がこぞって、本作やファルハディ監督に称賛のメッセージを寄せたというもの。
「授賞式には出たくないけれど、あなたの映画を見て一緒に語りたいと思った」(ウッディ・アレン)、「『別離』は、大差で今年のベストフィルムになるだろうと信じていたよ」(スティーブン・スピルバーグ)、また、アンジェリーナ・ジョリーとメリル・ストリープからはファルハディ監督の作品出演のリクエストを受け、ブラッド・ピット、デビッド・フィンチャー、フランシス・フォード・コッポラ、アレクサンダー・ペイン、ボブ・ディランらからも作品を絶賛され、喜びを分かち合う言葉がつづられている。
この手紙は、イランとアメリカの対立深まる国際情勢の中で、同作が米国で真っ当な評価を受けたことを今一度世に知らしめたいという願いで、モアディ自らが公開書簡として英文に翻訳し、掲載することを許可したという。
離婚の危機を迎えた夫婦を軸に、両親をつなぎとめようとする娘、彼らの問題に巻き込まれてしまうもうひとつの家族の物語が絡み合い、複雑な人間心理をスリリングな会話劇で描く人間ドラマ。現代のイランを舞台に描くことに留まらず、現代社会に生きる人々にとっても普遍的なテーマを投げかける。アカデミー賞外国語映画賞を含め、これまでに90を超える映画賞を受賞している。
「別離」は、Bunkamuraル・シネマほかで4月7日公開。
(C)2009 Asghar Farhadi
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