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「カラテカ」矢部太郎、リアリティを求めて演じた「ヒノマル♪ドリーム」

2012年4月1日 17:45

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挙動不審にならないように心がけたと話す矢部
挙動不審にならないように心がけたと話す矢部

[映画.com ニュース] 日本での歌手デビューを目標に、単身来日するアメリカ人・ニコラス(ニコラス・エドワーズ)が、夢を追う姿を描くコメディ「ヒノマル♪ドリーム」(五歩一勇治監督)が、第4回沖縄国際映画祭で公式上映された。所属事務所のサブ・マネージャーを演じたのは、お笑いコンビ「カラテカ」の矢部太郎板尾創路の監督作「月光ノ仮面」の落語家役も記憶に新しいが、今作はどんなキャラクターに挑んだのか。作品をスクリーンで見たばかりだという矢部に、話を聞いた。

本作は、人も羨むルックスとスタイル、美声の持ち主ニコラスが、歌手デビューを夢見て日本にやって来るという物語。しかし所属事務所の社長(千原ジュニア)は、条件として女装姿でモデルデビューすることを命じる。歌手になるためと我慢をし、指示通りに動くニコラス。なかなか訪れない歌手デビューのチャンスに、次第に不安を感じ始める。

ニコラスとは撮影以外の時間も仲良くしていたという矢部。「よく食事に行ったんですけど、ニコラスは体質に合うということもあって、和食ばっかり食べるんです。もちろん会話も日本語。『いかんせん矢部さんは……』とか言ったりして、オレゴンから来た19歳とは思えなかったです」と話し、ニコラスの日本愛ぶりに改めて感心することが多かったと振り返る。

矢部の上司・事務所社長を演じた千原との共演は、いつも通りの空気で臨んだ。「ただ一度、撮影の帰りに、ジュニアさんが立ち上がれないほどの腹痛に襲われたことがあったんです。急きょ車を停めた場所の警備員さんまで心配するくらい、しばらくトイレから戻ってこなくて。ジュニアさん、実は緊張していたんじゃないかな……。いまだに聞けませんけど」

自身の役については「なるべく挙動不審にならないように、普通っぽさを心がけました。僕みたいな人、いないと思うので(笑)。以前、板尾さんに『矢部くんが画面に出るとリアリティがないな。SFじゃないとアカンな』と冗談ぽく言われたことがあったんです」と笑う。劇中で披露される、ニコラスの女装姿も見どころのひとつ。「ああいう女性を『嫁です』って紹介したら、ウケるだろうなとか、そんなことを考えてました。それくらいキレイだったので。大きなスクリーンでその女装姿が見られるだけでも、この映画を見る価値はあると思います。あと、IKKOさんも出演されてるんですけど、いい意味でショック映像です(笑)」

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