濱田岳、仙台が舞台の「ポテチ」に一途な思い吐露
2012年3月30日 21:18

[映画.com ニュース] 伊坂幸太郎の小説を原作とした、仙台の街で生まれ育った2人の青年の奇妙な運命を描く「ポテチ」(中村義洋監督)が3月30日、第4回沖縄国際映画祭の長編プログラムPeace部門で公式上映され、主演の濱田岳、ヒロインを演じた木村文乃が舞台挨拶に立った。東日本大震災後に、スタッフやキャストと何ができるか話し合ったという濱田は「やっぱり僕たちはいつも通り、面白い映画を作ることしかできないよね、と。ただいつも通りに見た人が楽しんでくれる映画を作ろうという気持ちでやりました」と真摯な表情で挨拶した。
本作は、仙台に生まれ育った2人の青年の運命を描く物語。プロ野球のスター選手・尾崎(阿部亮平)と、空き巣を生業(なりわい)とする凡人・今村(濱田)。別々の人生を歩んでいた2人だったが、目に見えない力で引き寄せられていく。家族や恋人、友人を思う温かな感情が、独自の切り口で描かれている。
中村監督の現場が初めてだったという木村は、参加できたことに感謝しながら「68分という短い映画ですが、詰まっている思いはたくさんある。いろんな気持ちが届くんじゃないかなと思っています」と、笑顔で作品への思いを語った。劇中では生年月日が1つのキーワードになっている。10月19日生まれの木村は「10時19分とか、1019円とか見ると喜んじゃう」とニッコリ。司会者に意見を求められた濱田は、まったく同意できない様子で無言になり、場内を笑いに包んだ。
第4回沖縄国際映画祭は、3月31日まで開催。
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