映画版「24」、1年撮影延期に
2012年3月23日 16:20

[映画.com ニュース] 製作費を巡ってスタジオと製作会社の折り合いがつかなかったため、映画版「24」の撮影が1年延期されることになったと、The Wrapが報じた。
主人公ジャック・バウアー役のキーファー・サザーランドは、新ドラマ「TOUCH」にレギュラー出演をしているため、番組撮影が休止となる2012年の夏に撮影が行われる予定になっていた。しかし、製作費とサザーランドの出演料の折り合いがつかないため、サザーランドのスケジュールが次に空く2013年の夏までクランクインが延期されることになったという。
もともとサザーランドは500万ドルの出演料を要求していたが、配給会社のFOXは100万ドルを提示。その後、FOXは200万ドルまで譲歩したものの、製作費を3000万ドル以下にするように要求。これに対し、製作を手がけるイマジン・エンターテイメントは反発し、少なくとも4000万ドルは必要だと要求していた。
なお、製作費以外にも脚本上の問題もある模様で、テレビ版で製作総指揮を務め、映画版の脚本も手がけているハワード・ゴードンは、米TVガイド誌の取材において、「現在、映画撮影に突入しないほうがいいというのは、みんなの総意だ」とコメント。「この映画を、単なる練習やノスタルジーで作るのは間違っている。映画版は、それだけで成立するものにしなくてはならない」
しかしながら、2010年のテレビ放送終了から時間が経過するにつれて、映画版への関心が薄れる可能性があり、果たして2013年夏のクランクインにFOXがゴーサインを出すかどうか不明である。
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