戸田奈津子、午前十時の映画祭ラインナップに太鼓判「オードリーは別格」
2012年2月29日 14:50

[映画.com ニュース] 往年の名作をオリジナル・ニュープリントで上映する「午前十時の映画祭」が今年で第3回を迎え、同映画祭の作品選定委員を務める映画字幕翻訳家の戸田奈津子と映画パーソナリティーの襟川クロが2月28日、オープニング作品「シャレード」(1963)の特別試写会トークショーに出席した。
「午前十時の映画祭」は、映画の黄金期といわれる1950~70年代を中心に世界各国から名作プリントを集め、1年間に渡って毎日午前十時に全国で上映するという企画。映画ファンの心をつかみ、2年間で約140万人もの動員を記録した。近年の映画館デジタル化に伴い、フィルムでの上映は今年で最後となる。
日本を代表する翻訳家の戸田は、「ほとんどの作品をリアルタイムで見ています。貧乏学生だったのでロードショーに行けず、名画座で3本立て100円とかで10回、20回と繰り返し見た。どれを見ても損はしない、むしろ見逃すと一生の損なのでぜひぜひ50本全部征服していただきたい」と豪華ラインナップに太鼓判。また、「どの作品も好きだけど、強いて言えば『シェーン』。テレビと劇場で見るのは似て非なるもので、こういう広大な自然は大画面で見ないと真価が分からないもの。ラストチャンスだと思うので、ぜひ劇場で」と語りかけた。
年間600本もの新作映画を鑑賞する襟川のおすすめは、「何を見ても当たりだけど、襟川家で毎年暮れに家族そろって見る『素晴らしき哉、人生』」。第3回のオープニングを飾るオードリー・ヘプバーン主演の傑作サスペンス「シャレ―ド」については、「俳優は変身することが生業(なりわい)だけど、オードリーはどんな役をやってもキュート。そしてどんな時もおごることなく感謝を忘れず、ハリウッドにも流されなかった。人間としても立派な女性」と最敬礼。戸田も、「アメリカでヘプバーンと言えばキャサリン・ヘプバーンだけど、日本ではオードリー。それくらい日本でオードリーは別格の存在。リチャード・ギアも来日してホテルに泊まると、必ずオードリーのビデオがそろっているのでビックリしていた」と明かした。
第3回「午前十時の映画祭」は3月3日より、TOHOシネマズみゆき座ほか全国25スクリーンで開催される。
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