「ベルセルク」岩永洋昭、孤独だった? 窪岡監督が平謝り
2012年2月4日 21:00
[映画.com ニュース] 三浦建太郎の人気コミックを長編アニメ化した「ベルセルク 黄金時代篇I 覇王の卵」が2月4日、全国93スクリーンで封切られ、主人公・ガッツ役に抜てきされた俳優の岩永洋昭、メガホンをとった窪岡俊之監督らが東京・新宿バルト9で初日舞台挨拶を行った。
連載22年、世界累計発行部数3300万部を記録するファンタジーコミックを原作に、最も人気の高い“黄金時代”を3部作で長編アニメ化するプロジェクトの第1弾。戦乱を孤独に生き抜く剣士ガッツが、傭兵集団「鷹の団」のカリスマ隊長・グリフィスとの運命的な出会いを機に、仲間とともに試練に立ち向かう姿をダイナミックに描く。本作を皮切りに、「ベルセルク 黄金時代篇II ドルドレイ攻略」(6月23日公開)、「ベルセルク 黄金時代篇III 降臨」(冬公開)が控える。
窪岡監督は「パイロット版の製作から5年。途中『本当に終わるのかな』と思うことも多々あったので、初日を迎えることができて感無量」。それでも現在は、次回作の仕上げが佳境にあるといい「今朝まで編集していて、寝ないでここに来ました。起承転結でいえば“転”にあたり、シーン数も(3部作の中で)一番多い。原作ファンの皆さんにはおなじみの100人斬りもあります」とアピールした。
今回、主演に起用された岩永は「声優ではない自分が主演ということで、すごくうれしい反面、不安やプレッシャーもあった」と述懐。公開前の取材では「アフレコは孤独だった」と発言することが多かったそうで、窪岡監督は「気がつきませんで、すみませんでした」と平謝り。岩永の抜てきは“即決”だったといい「声を聞いた瞬間『ガッツだ』と思った。外見で選んだわけではないが、ガッツが実在したらこんな雰囲気だろうなと気持ちが決まった」と説明した。