「オペラ座の怪人」日英の“怪人”が夢の競演！

19世紀のパリのオペラ座の地下深くにすみついた孤独な怪人（ファントム）の歌姫クリスティーヌへの哀しき恋を描き出す本作。アンドリュー・ロイド＝ウェバーの作曲による1986年のロンドンでの初公演に始まり、これまで世界27カ国で上演され、のべ1億人以上が鑑賞したと言われる。

舞台挨拶冒頭、豪奢なセットにファントム役のラミンとクリステーヌ役のシエラが登場し楽曲「The Phantom of the Opera」を生で披露した。ここに劇団四季で1500回以上も怪人役を務めてきた高井も加わり日英の怪人の競演が実現。応募総数2500の中から選ばれた300人の観客は美しく響く歌声に酔いしれた。

歌い終えたラミンとシエラに苫田と鈴木が花束を贈呈。ラミンは「この劇場をホームグラウンドとするみなさんに温かく迎えていただき、家族の一員になれたような気持ちです。（劇団四季の）みなさんも25周年公演の一部です」と感謝の思いを口にした。シエラも「この『オペラ座の怪人』という作品を通して、地球の裏側でこうして一緒に祝福できることがうれしい」と満面の笑みを浮かべた。

本場ロンドンのファントムと競演を果たした高井は「明日、死んでもいいです」と興奮冷めやらぬ様子。一方のラミンも「短い時間の競演の中でも強いインスピレーションを受けました」と称賛を送った。

改めて長年にわたり愛されてきた本作について、ラミンは「音楽と物語、美術の完璧な“結婚”にあると思います。25年前もこのような作品はなかったし、25年を経たいまもありません」と唯一無二の魅力を強調。客席は温かい拍手に包まれた。

「オペラ座の怪人 25周年記念公演 in ロンドン」ブルーレイ＆DVDは1月25日発売開始。