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脚本家・山田太一、山崎努ほかキャスト陣を大絶賛「頼もしい」

2012年1月17日 15:00

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都会の団地に生きる老人たちの葛藤を描く
都会の団地に生きる老人たちの葛藤を描く

[映画.com ニュース] 脚本家・山田太一が手がけるNHKオリジナルドラマ「キルトの家」の完成披露試写会が1月16日、東京・渋谷の同局で行われ、山田ほか主演の山崎努三浦貴大松坂慶子らが会見した。山田は、「キルトのように“端切れ”たちが合わさってひとつの世界を作る、という単純な気持ちから書き始めた。助けられないと生きていけない老人の屈辱、助けられることへの無念さを描きたかった」と執筆意図を語った。

さまざまな個性をもった老人たちの生き方や葛藤(かっとう)をテーマに、山田が書き下ろした人間ドラマ。都会の団地に取り残された孤独な老人たちと、被災地から安住を求めて団地にたどりついた若夫婦が、衝突しながらも絆(きずな)を築いていく姿をユーモラスに描く。

山田は去年の東日本大震災を経て、「あの災害に気づかないでドラマを書くことはできなかった。時間をかけていろんなことが浮かび上がってきたけれど、書いているときはとにかく精一杯で、このくらいが節度かなと思った。お年寄りと若者の交流がテーマであって、災害をメインテーマにしたドラマではない」と説明。また、「俳優が非常に良かった。山崎さんや松坂さんをはじめ、とても細かい芝居で、よく考えてくださっているなと頼もしさを感じた。若い2人もつやがあって、もし2人がいなかったらかなり地味になったと思う」と俳優陣をいたわった。

調子者のようでいて、気難しい老人役を演じた山崎は「山田先生はいつもかちっと話をされるのに今日はえらくくだけている。出来上がりを見て機嫌がいいんじゃないかな」と笑う。さらに「山田作品に限っては、いつも一字一句きちんとセリフを覚えるので苦労するが、それはちょっとでも間違えると山田作品の味わいが違ってしまうから。今は自分のできることはやったという満足感があり、すっきりとしている」と達成感をかみしめた。

暗い過去を背負った若夫婦を演じたと三浦。にとってベテラン勢との共演は、「顔合わせと本読みだけで、すごい現場になるだろうと感じていた。皆さんの芝居に対する真剣な姿勢など、現場でも学ぶべきことは多かった」。三浦は、「本を読んだ時点から楽しみと怖さの両方があり、迷いながら撮影に臨んだ。これで良かったのかといまだに迷っているが、自分にとって宝物のような作品になった」と胸を張った。そして、「一枚布がキルトになるともっと丈夫になるように、人と人のつながりも同じ」と、思慮深いコメントで共演陣をうならせた。

「キルトの家」は全2話構成で、前編「はじめての人たち」が1月28日、後編「短い日日のあとに」が2月4日に、NHK総合で午後9時から放送。

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