役所広司「若い人に五十六知ってほしい」日米開戦日に思い新た
2011年12月8日 20:26

[映画.com ニュース] 太平洋戦争の開戦日にあたる12月8日、「聯合艦隊司令長官 山本五十六 太平洋戦争70年目の真実」の完成披露試写会が東京・有楽町の丸の内TOEIで行われ、主人公・山本五十六役の役所広司をはじめ、玉木宏、柄本明、柳葉敏郎、阿部寛、吉田栄作、椎名桔平、益岡徹、袴田吉彦、五十嵐隼士、原田美枝子、瀬戸朝香、田中麗奈、中原丈雄、中村育二、伊武雅刀、宮本信子、香川照之、脚本を手がけた長谷川康夫、成島出監督と総勢20人が、舞台挨拶を行った。
軍人でありながら、最後まで戦争に反対し続けた連合艦隊司令官・山本五十六を演じた役所は「素晴らしいスタッフ、キャストに支えられ、山本五十六という大人物を演じきることができた」と感激しきり。「最近は五十六のことを“ごじゅうろく”や“すごろく”と読む若い人も多いそうで(笑)、この機会に五十六という人物を知ってほしい。今の日本が、国を守るために戦った当時の人々が思い描いた姿なんだろうか。もう一回、時代と向き合い、考えていただければ」と日米開戦日に思いを新たにしていた。
玉木は、世論を戦争へとあおるマスコミの姿勢に疑問を感じる新聞記者を演じ「当時のことを(記者という)新しい目線で見ていただけると思う。五十六さんを通して、今伝えなければいけないメッセージが込められた作品」。一方、開戦の気運を助長する新聞社主幹を演じた香川は「2011年の日本もある意味で、淵に立たされた感がある。それだけに今年最後を飾るにふさわしい作品だと自負している」と胸を張った。
この日は五十六の故郷である新潟県・長岡市で、慰霊と平和の祈りをこめた冬花火が打ち上げられ、その様子が劇場に生中継された。長岡空襲と真珠湾攻撃の犠牲者への慰霊をこめた「白菊」2発に加えて、平和を祈願し、越後長岡が誇る「超大型スターマイン 平和の祈り」約300発が夜空を飾る様子に、キャスト陣も感動の声を上げていた。
「聯合艦隊司令長官 山本五十六 太平洋戦争70年目の真実」は12月23日から全国で公開。
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