B級映画の帝王、R・コーマンが来日 黒澤明との思い出語る
2011年10月29日 18:31

[映画.com ニュース] 「インディペンデント映画の神」「B級映画の帝王」と称賛される、名プロデューサーで映画監督のロジャー・コーマンの人生を描いたドキュメンタリー映画「コーマン帝国」(アレックス・ステイプルトン監督)が10月29日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで開催中の第24回東京国際映画祭で特別招待作品として上映され、来日したロジャー・コーマンが、映画プロデューサーで妻のジュリーさんとともに舞台挨拶を行った。現在85歳のコーマンだが、年齢を感じさせない、気品あるかくしゃくとした姿で登壇、観客から大きな拍手で迎えられた。
早く、安く、そして利益を出すという理念のもと、奇抜なアイデアでヒット作を連発し、長年映画界をけん引してきたコーマン。ジャック・ニコルソン、フランシス・フォード・コッポラ、ロバート・デ・ニーロ、ピーター・フォンダ、マーティン・スコセッシ、クエンティン・タランティーノ……と、コーマンが率いる低予算作品の現場で鍛え上げられた映画人は枚挙にいとまがない。本作では、そんなコーマン門下生らのエピソードや代表作のフッテージとともに、アメリカ映画界最重要人物と言われるコーマンの軌跡を追った。
監督としては約50本、プロデューサーとしては400本以上もの作品を世に送り出してきたコーマンだが、本作では初めて被写体として映画に出演した。「若いアメリカの女性監督の初めてのドキュメンタリーです。僕はとてもこの作品を気に入っています。素晴らしい出来だと思っています」と絶賛。そして、「いつもはカメラの裏側にいるので、いろいろと言いたいこともこみ上げてきましたが、必死にこらえて俳優に徹しました」と撮影を振り返った。
生前の黒澤明監督と親交があったといい、今回で4度目の来日となる。「彼の作品を配給した関係で、うちに夕食を食べに来てくれたこともあります。そして、昨日は『クロサワ』というレストランに行きました。また、(プロデュース作の)『宇宙の7人』は、『七人の侍』に重なるところがあるので、一つの惑星の名前を『アキラ』にしました」と、黒澤監督に関する数々のエピソードを披露し、映画ファンを喜ばせた。
「コーマン帝国」は2012年春公開。
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