ポーランドの鬼才レフ・マイェフスキ監督が来日
2011年10月26日 15:16

[映画.com ニュース] 名画「十字架を担うキリスト」をテーマにしたアートムービー「ブリューゲルの動く絵」が10月26日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで開催中の第24回東京国際映画祭で特別招待作品として上映され、レフ・マイェフスキ監督が舞台挨拶に立った。
ルトガー・ハウアー扮する、16世紀フランドル絵画の巨匠ピーテル・ブリューゲルを案内役に、ブリューゲルの絵画「十字架を担うキリスト」に描かれている人々の日常生活をなぞりながら、絵画に秘められた意味を解き明かしていく。
「バスキア」の原案・脚本を手がけ、アート界でも活躍するレフ・マイェフスキ監督。本作では実写映像と絵画を融合させてブリューゲルの絵画世界を再現する表現手法をとり、話題となったが、「私の人生の4年間をこの映画に費やしました。中世の時代に、デジタルのタペストリーを紡ぐような経験でした。コスチュームに関しては、40人のスタッフを雇い、全部手で縫う作業で仕上げました」と、製作過程での苦労を明かす。
名優が顔をそろえるキャスティングについては「ルトガー・ハウワーは、1つだけ存在するブリューゲルの自画像にそっくりなんです。シャーロット・ランプリンクは、私がパリで行った展覧会の作品を彼女が見て、ぜひ私の作品に出たいという申し出の手紙をもらいました」。そして、「もう年も年なので、監督として選ばれるより、私が監督を選べるようになるといいのですが(笑)」と、冗談めかして語った。
「ブリューゲルの動く絵」は12月17日からユーロスペースほかで公開。
フォトギャラリー
関連ニュース
映画.com注目特集をチェック
プレデター バッドランド
【私が次に観る映画は絶対にコレ】うおお…むちゃくちゃ面白そう――予告とあらすじだけで今すぐ観たい
提供:ディズニー
火の華
【あまりにも凄すぎた】“日本の暗部”に切り込んだ圧倒的衝撃作――フィクションかノンフィクションか?
提供:アニモプロデュース
盤上の向日葵
【「国宝」の次に観るべき極上日本映画に…】本作を推す! 魂の演技対決、至極のミステリー、圧巻ラスト
提供:松竹
てっぺんの向こうにあなたがいる
【世界が絶賛の日本映画、ついに公開】“人生の物語”に賞賛続々…きっとあなたの“大切な1本”になる
提供:キノフィルムズ
好きで好きで、狂いそうになる一作に出合いました
感情移入が止まらない。闇社会でもがく3人の青春と絆が、愛おしくて、たまらなくなる。
提供:THE SEVEN、ショウゲート