吉永小百合、「北のカナリアたち」主演で阪本順治監督と初タッグ
2011年9月2日 04:03

[映画.com ニュース] 女優の吉永小百合が、配給大手・東映の創立60周年記念映画「北のカナリアたち」に主演することがわかった。北海道の利尻島、礼文島を主要な舞台にしたサスペンス巨編で、「告白」の湊かなえの「往復書簡」(第二話「二十年後の宿題」)が原案。吉永とは初タッグとなる阪本順治監督がメガホンをとり、撮影は木村大作が務める。
「手塚治虫のブッダ 赤い砂漠よ!美しく」「はやぶさ 遥かなる帰還」と続いた同社の60周年記念作品。その大トリとなる今作の主演に、吉永が“着任”する。阪本監督は9月1日、東京・銀座の東映本社で岡田裕介社長らとともに会見。生家の目の前が東映の劇場だったことに触れ「やくざ映画で僕の暴力性がつちかわれた。そんな僕が、吉永さんの主演作を撮ることになるとは夢にも思わなかった。吉永さんがこれまで演じてこられた魅力を大事にしつつ、皆さんの見たことのない表情をお見せしたい」と話した。
今作の構想は数年前から企画されていたそうで、「霧の子牛線」「北の零年」の那須真知子が脚本を執筆。シノプシスの段階で、湊の「往復書簡」に話が似ているという指摘があったという。岡田社長は、「似ているといえば似ている。原作に近づける形で脚本を直したいとお伝えし、先生からは大変なご協力とご理解を得られた」と説明する。
物語の主人公は、離島の分校の小学校教師だった川島はる。天使の歌声をもつ6人の生徒に囲まれ暮らしていたが、生徒のひとりが崖から落下した事故で夫を失ってしまう。島を出てから20年後、教え子のひとりを殺人事件の重要参考人として追う刑事の訪問がきっかけとなり、“最後の生徒”たちに会う旅へ出る。再会を果たした恩師を前に、生徒たちはそれぞれの思いを口にする。現在と過去が複雑に交錯し、事故の謎がひとつの真実へとつながっていく。
吉永は「この夏、利尻・礼文を訪れ、息をのむような自然の大きさ、美しさに圧倒されました。雄大な風景のなかでの映画づくりに参加するうれしさに、胸がときめいています」とコメントを寄せた。さらに、「湊かなえさんの素晴らしい作品をベースにしたカナリアたちと教師のサスペンスストーリー。観客の皆さまの胸に響く映画になりますよう、阪本監督のもと、全力で取り組みます」と並々ならぬ意欲をのぞかせている。
製作を手がけるセントラルアーツでは、吉永とともに物語の要となる「天使の歌声をもつ」子役のオーディション(http://www.canaria-audition.jp/)を敢行。阪本監督は、「イメージは都会ではなく野を駆け回る子。訓練された子ではなく、気持ちの入った歌声の子を探したい」と話している。応募締め切りは9月15日。
撮影は11月にクランクイン予定で、利尻島、礼文島のほか北海道・札幌、稚内、東京都内でもロケを行う。12年初夏には撮影第2期へ入り、夏にクランクアップ。完成は秋を予定している。吉永以外の出演者はキャスティング中だというが、オールスターと呼ぶにふさわしい面々がそろうという。
「北のカナリアたち」は、2012年秋以降に全国300スクリーン規模で公開。
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