渡辺謙主演「はやぶさ」主要キャストに江口洋介、吉岡秀隆ら
2011年8月23日 05:01

[映画.com ニュース] 渡辺謙主演「はやぶさ 遥かなる帰還」(瀧本智行監督)のキャスト発表イベントが8月22日、都内で行われ、本作のプロジェクトマネージャーを兼ねる渡辺が、主要キャストである江口洋介、吉岡秀隆、夏川結衣、小澤征悦、石橋蓮司、中村ゆり、藤竜也を役柄とともに紹介した。
原作は、山根一眞の「小惑星探査機 はやぶさの大冒険」で、さらに独自取材を脚本に盛り込んだ。JAXA(宇宙航空研究開発機構)の川口淳一郎教授をモデルとした山口駿一郎を渡辺が演じ、幾多の困難に見舞われ、絶望感に打ちひしがれるプロジェクトチームを立て直す姿を描く。
JAXAイオンエンジン担当の藤中教授役を務める江口は、「スタッフの“あきらめない”という思いががんがん伝わってくる本」と原作を絶賛。同じくイオンエンジン担当のNEC社員・森内を演じた吉岡は「メーカーのエンジニアの意地が出せれば」と意気込み、渡辺との共演について「ものすごい緊張していましたが、謙さんからの差し入れのヤクルトを飲んだら元気になった」と明かし、会場を和ませた。
ほか、JAXA広報担当の丸川教授を藤、カプセル担当の鎌田助教授を小澤、JAXA幹部の大下を石橋、JAXAの学生当番を中村、朝日新聞記者を夏川、町工場の技術者を山崎努が演じる。
イベントには、原作者の山根氏、藤演じる丸川教授のモデルである、JAXAの的川泰宣氏も出席。山根氏は「東日本大震災で苦労された方の勇気や力になっていくと思う。日本人としての自信を取り戻す映画」と自信を見せ、的川氏は「はやぶさが3月11日の前に戻ってきたので、はやぶさの持つ意味がものすごく変わった。日本が長い間かかかって復興していく中で、映画そのものが持つ意味が大きくなると思う」と言及した。
今回のキャスト発表イベントは、渡辺の企画で同作クランクアップの打ち上げパーティーを兼ねて行われた。渡辺は、イベント進行からマスコミ向けの段取り説明などを率先して行い、「楽しい会としてはやぶさチームを紹介したい」とホスト役をアピール。作品の見どころについては、「他社も競合しているのでゆっくり熟成させた上で、プロジェクトマネージャーとしてじっくりと話したい」と語るにとどめた。
「はやぶさ 遥かなる帰還」は、2012年2月11日から全国で公開。
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