三上博史、渡部篤郎と15年ぶり共演「あのころはガキンチョ」
2011年8月4日 15:43
原作は、第145回直木賞を受賞した池井戸の同名小説。く池井戸原作の小説「空飛ぶタイヤ」を映像化したスタッフが、同作の制作を担当し、宇宙航空研究開発機構JAXAが撮影協力を行った。ロケットエンジンの特許技術をめぐり、中小企業の町工場と大企業がロケット打ち上げの夢のためにぶつかり合う姿を描く。
同作は、東日本大震災からの復興を期待して制作された。主演を務めた三上は「3・11の直後は、自分に何ができるかだろうかと家でひとり考えていた」という。オファーを受けた理由は、「行き着いたところは自分の本分である役者というところ。話をもらってからすぐに池井戸さんの本を読んで、時間もなくて大変なのはわかっているけど、これは今やるべき、すぐに参加させてもらおうと思った」と明かした。
岩井俊二監督の映画「スワロウテイル」(1996)以来、渡部と15年ぶりの共演となった三上は、「あのころはお互いガキンチョだった。でもこうしてオヤジになって、顔を突き合わせているのが不思議な感じで、幸せなことだと思う」とポツリ。三上と初共演となった寺島は、「私はやればやるほどダメになる役者。初めは新鮮に感じるけど、だんだんそれが如実に出てしまって。でも三上さんも同じタイプなのかな? ふたりのシーンが多かったんだけど、動物同士がやっているみたいだった」と笑顔をのぞかせた。
役者にかける思いを聞かれると、「役者のことを仕事として思っていないのですが、僕にとっては仕事イコール生きがいなんです。夢中になれることを持っていて幸せだと思う」(三上)、「ひとつの作品を作り上げることは、ものすごく力が必要。見てくれる人がいる限り、全身全霊で役を演じたい」(渡部)、「あれもこれもできるタイプではないので、一個一個の選んだ仕事に命をかけられるっていう情熱はあります」(寺島)と語った。
「下町ロケット」は、8月21日から毎週日曜午後10時に全5話で放送。
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