ノルウェー連続テロ容疑者、L・V・トリアー監督作から影響?
2011年8月2日 14:02

[映画.com ニュース] 77人の犠牲者を出した、ノルウェー連続テロ事件のアンネシュ・ブレイビク容疑者が、デンマークの鬼才ラース・フォン・トリアー監督の衝撃作「ドッグヴィル」(2003)を、好きな映画として自身のFacebookに記載していたことが分かった。
「ドッグヴィル」は、ギャングから逃れるためにたどり着いた村で、男たちに次々とレイプされる主人公が、村人らに壮絶な復しゅうを果たす物語。ニコール・キッドマンが、過酷な運命を背負った主人公を演じている。
デンマークの新聞Politikenのインタビューに応じたトリアー監督は、同作がブレイビク容疑者に影響を与えた可能性について「まったく恐ろしいことだ」とコメント。「私が『ドッグヴィル』で意図したのは、まるで反対のことだ。つまり、私たちが村全体に復しゅうする主人公を受け入れられるかを問うものであって、復しゅうそのものに焦点を置いたのではない」と語った。
そして、「もし彼の犯行にインスピレーションを与えたのだとしたら、あの映画を製作したことを遺かんに思う」と話した。さらに、「私は自分の作品に、啓もう的な意図を持たせているつもりだ。私の考え方は、ブレイビク容疑者と彼の行為とは正反対である」と強調した。
過激な作風で知られるトリアー監督は、今年のカンヌ映画祭で「ヒトラーの気持ちは理解できる」と爆弾発言し、映画祭から追放される騒動を引き起こした。
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