役者人生33年の光石研、長年の活躍の秘けつを明かす
2011年7月18日 19:58
同作は、商業映画デビュー作「川の底からこんにちは」で絶賛された、気鋭の若手監督・石井裕也の最新作。これまで150本以上の作品に出演しており、名バイプレーヤーとして知られる光石が33年ぶりに主演を務める。
主人公宮田淳一(光石)は、妻を早くに亡くし、大学進学を控えたふたりの子どもと暮らす、運送会社勤務の50歳。はたから見れば“サエないおじさん”の宮田だが、子どもの前では弱みを見せずにカッコいい男を気取ってきた。しかし、ある日、自分はガンだと思いこみ、中学時代からの親友・真田に不安な心中を吐露する……。
撮影中、共演者と演技の話をするかとの問いに、光石は「話さない」ときっぱり。一方、「結構話します」と答えた森岡は、潔い光石の回答を受け「話さないと33年間(作品に)出られるのかもしれない……」と、納得した様子だった。
また、俳優業のほか映画監督も務める森岡は、現場での光石のたたずまいについて「すごいと思わせない、そのまんま光石さんが普通でいるのが、(作品に)出続ける秘けつなのかなと思いました」と分析。光石は役に入るとき、どのようにスイッチを変えるか問われると「スタッフさんに衣装を着せてもらって、髪型いじって化粧してもらって……、役にしていただける」と謙虚に答え、またもや森岡をうならせた。
「あぜ道のダンディ」は現在公開中。