水野美紀 園子温最新作で初のフルヌードに挑戦「今までとは違う女を追究した」
2011年5月16日 12:58

[映画.com ニュース] 5月11日に開催した第64回カンヌ映画祭の監督週間に正式出品される園子温監督の最新作「恋の罪」で、主演の水野美紀が初のフルヌードに挑戦していることがわかった。水野は「女性の本質を描いた作品で、今までとは違う女を追究した役でした。この機会に役の幅が広がればいいなと思います」と作品について語っている。
同作は実際の事件を基にした作品で、21世紀直前に起こった渋谷区円山町ラブホテル街の殺人事件を軸に、水野、冨樫真、神楽坂恵が演じる3人の女の生きざまをセックス、言葉、狂気、生と死、家族を通して鮮烈な映像で美しく描く。3人がそれぞれの役で抱える秘密の顔、壮絶な生きざまをリアルに表現するため、一糸まとわぬ姿で体当たりの演技を見せた。
水野は幸せな家庭を持ちながらも、過酷な仕事と日常で抱えきれない渇きから愛人を持ち、バランスを保とうと葛藤(かっとう)する刑事の和子を熱演。カンヌ出品について「もともと園監督のファンで自分が携われたことが幸せでした。たくさんの人に見ていただきたいし、カンヌで選ばれ上映されるのは本当にうれしいです。海外の女性たちが見てどう思うのか気になります」と心中を吐露した。
昼は大学で教え子に、夜は街で体を売る大学助教授を演じる冨樫は「園監督の世界で、尾沢美津子という女性とともに生きることを決意しました」と話す。ささいなことから道を踏み外す、平凡な主婦・いずみを演じる神楽坂は「監督の期待に応えられるようにがむしゃらでした。いずみになれなかったら、女優はあきらめようと思いました」と明かし、並々ならぬ決意でそれぞれの役に挑んだ。

園監督は「私の女性に対する愛、尊敬、恐怖を描きました。その結果、私の中の卑しくて、軽蔑すべき感情とも向かい合わざるを得ませんでした。女優たちは脚本を越えた素晴らしい演技をしています。カンヌでどのように受け止められるのか、楽しみです」と3人の熱演を絶賛している。
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