西田敏行、共演の秋田犬を「孤高の人」と称賛
2011年5月9日 17:39
同作は、「とにかく泣ける」と各メディアで絶賛され累計発行部数47万部を突破した同名漫画を映画化。名もなき男と愛犬ハッピーの旅路を通し、人生の夢と挫折、老いと孤独、リストラ、熟年離婚、無縁死などを絡めながら、人と動物の間に育まれた家族愛を描く。
西田はオファーを受けた際、東京から大阪へ移動する新幹線の中でマネージャーから原作を手渡されたという。「浜松でほぼ号泣し、名古屋でやると決め、大阪ではハッピーを連れている気分でスーツケースを引きずっていた」と述懐。撮影は昨年の夏から冬にかけて行われたが、「原作の素晴らしさ、映画化への自分の熱い思いが実を結び、素晴らしい作品になった」と自信のほどをうかがわせた。
“共演”の秋田犬ハッピーについて、「遺伝子がオオカミに近いのか人にこびたりしない。犬に饒舌・寡黙があるのなら、かなり寡黙」と評した。東京から北海道へと北上するロードムービーだけに、「野郎2人の旅って感じで気持ちがさばけてきた。彼はカメラに向かって芸をするようなタイプではなく、孤高の人」と賛辞をおくった。
玉山は、西田演じる「おとうさん」の遺体の埋葬処理を請け負ったことから、死までの足取りをたどる旅に出る市役所勤務の青年に扮した。西田との共演シーンはなかったそうだが、「現場ではずっと一緒でした。毎日のように西田大先輩が飲みに誘ってくれた。本当に、旅番組のようにご一緒させていただいた」とニッコリ。岸本は、「西田さんとは海荷ちゃんくらいの年齢のときに『西遊記』でご一緒して以来。別れてしまうけれど、夫婦を演じられて本当にうれしかった」と感無量の面持ちだった。
「星守る犬」は、6月11日から全国で公開。