R・ポランスキー、軟禁中に編集の話題作「ゴーストライター」予告編公開
2011年4月28日 18:10

[映画.com ニュース] 2010年のベルリン国際映画祭銀熊賞(監督賞)に輝いた、巨匠ロマン・ポランスキー監督の「ゴーストライター」の日本公開が8月27日に決定し、予告編が公開された。
英作家ロバート・ハリスの同名小説が原作で、英国の元首相アダム・ラング(ピアース・ブロスナン)が回想録を出版するにあたり、そのゴーストライターとして孤島で執筆を始めた作家(ユアン・マクレガー)が、政界の陰謀に巻き込まれていく姿を描いたサスペンス。ベルリンで銀熊賞のほか、セザール賞監督賞ほか4冠、ヨーロッパ映画賞では作品賞ほか6冠を受賞した。
ポランスキー監督は1977年、米ロサンゼルスで未成年の少女に対する性的暴行容疑で有罪判決を受け、フランスに逃亡。05年に米国から国際手配された。本作撮影後の09年9月、スイスでの映画祭参加時に、米国の要請を受けたスイス警察当局に身柄を拘束される。10年7月に釈放されるまで、ポランスキー監督は軟禁状態の中で本作の編集および仕上げ作業を行った。
予告編では、マクレガー演じる男が元首相のゴーストライターの仕事を引き受けるが、前任者である元首相の補佐官が不振な死を遂げたことを聞かされる。その後、男は重大な秘密を知ってしまったがために、何者かに暴行を受けるなど想定外の展開が起き、身の危険を感じるようになるさまをスリリングな場面転換で描いている。
「ゴーストライター」は8月27日から全国で公開。
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