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山下リオ&児玉絹世「ほしのふるまち」で覚悟を決めた女優道

2011年4月1日 17:37

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女優業1本に進路を定めた 山下リオ(左)と児玉絹世
女優業1本に進路を定めた 山下リオ(左)と児玉絹世

[映画.com ニュース] 原秀則の代表作を川野浩司監督が映画化する「ほしのふるまち」が、4月2日から公開される。富山県で撮影された同作は、第3回沖縄国際映画祭で地域発信型プロジェクトの地域発信映画として上映。舞台挨拶直後のヒロイン・一ノ瀬渚役を演じた山下リオと、栗田美奈子役の児玉絹世に話を聞いた。

同作は、「世界で一番優しい“再生”ラブストーリー」として人気を博した同名漫画の映画化で、「BECK」の中村蒼が主人公・堤恒太郎を演じる。東京の進学校で勉強についていけず留年したため、親類を頼って富山の高校に転校してきた恒太郎が、地元の少女・渚との出会いをきっかけに、暗中模索しながらも成長する姿を描く。

山下は、人気原作のヒロインを演じるに当たり相当のプレッシャーがあったといい「壮大な物語でもないし、普通のお話。でも、それが一番難しいと感じました」と振り返る。それだけに、「徐々に恒太郎にひかれていくという表情をつくるのが難しかったし、苦労しました」と一点を見つめ、言葉を選びながら語った。

東日本大震災を受け「出来ることを やっていきたい」と真しに話した
東日本大震災を受け「出来ることを やっていきたい」と真しに話した

撮影当時は高校3年生だった山下は、進路について悩んでいたこともあり、等身大の役どころと見事にリンクした。そして同作に出演したことが、山下にとって大きな後押しとなったようで「中学2年生からお仕事を始めて、これまではこの仕事で食べていくという自覚がありませんでした。それが、完成したこの作品を見たとき、改めて『この仕事をやっていくんだ!』という覚悟が芽生えたんです」と目を輝かせる。

一方の児玉も、「これからもお芝居を通していろんな役をやりたいです。今後は個性的だったり自然な役をやりたいですね」と意欲満々。そして、ふたりは「5年後、10年後、川野監督の作品にまた出演したい」と口をそろえる。横でインタビューを聞いていた川野監督が、即座に「オレはイヤだな」と切り替えしたことで、山下と児玉は笑顔を浮かべながら猛抗議していた。

川野監督は、ふたりと会うのはクランクアップ以来だそうで「1年前は素朴で、どこにでもいるかわいい女の子だった。すごく大人になっていて、今だったら撮れないと思う。それが大人になるということですよね」と優しい眼差(まなざ)しで話す。そして、ふたりとの“再会”を10年後だったら……と前置きし「ふたりの青春時代は、今回で出し尽くした気がするんです。だからこそ、恋をしなさい! いい女になるにはいい恋をしなきゃいかんぞ。素敵な男を見つけたら、ぜひオレに紹介してくれ」と語りかけた。

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